表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幻葬鬼譚 ~神話ヲ殺ス少女タチ~  作者: K. Soma
第七話 異海から来た少女

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

88/226

10

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

 同日 同刻

 /結界封印都市ヒモロギ

  ツクヨミ 対鬼戦闘司令本部 中央管制室

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

 

「〈ウズメ〉の回収を急いで!」

 

 ミヅキが血相を変えて叫んだ。

 

 脱出装置が稼働していない。おそらくはその前に関連部位が破壊されたのだろう。

 

 ルリカの救出には〈ウズメ〉ごと回収するしかない。

 

「何が起きたというの……⁉」

 

 ミヅキの目にも一瞬の出来事としか映らなかった。

 

 急ごしらえにしては良い連携。少女たちは間違いなく先手を取ったはずである。

 

 なのに。

 

 刹那の内の暗転……ならぬ()()

 

 あの白い光が発せられた直後、事態は様変わりしていた。

 

〈ウズメ〉の大破に加え――第一結界柱の消滅である。

 

 ()()()()()()()

 

「……そうか、わかったぞ」そこでシマメがおもむろに顔を上げた。「それしかない……なんてことだ……まさか、まさか()()()()()をしてくるなんて」

 

「何かわかったの⁉」

 

「あ、ああ。とはいえ現段階では証拠の【でーた】を示せないが――」

 

「それでもいいから言って!」

 

「……〝逆具象化空間〟だ」

 

「え」

 

「あの鬼は、()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 逆具象化空間。

 

 第二の(マガ)()(オニ)が不可視の龍蛇として展開していた空間。

 

 鬼の住む世界。

 

 (コン)(ハク)とが逆転し、人の世ではそれに触れたが最後、あたかも削り取られたかのように空白で置換される。

 

「で、でもシマメ。ならあの白い光は何? 前はあんな発光なかったじゃない」

 

「そうだな。私も最初はそちらに目が奪われ光学兵器か荷電粒子砲の(たぐい)と早合点していたが……ちがうよ。あの白い光は単に通常空間が高速で削られた際に生じた余波のようなものに過ぎない」

 

 でなければ――シマメは表情を変えずに続けた。

 

「結界柱を介した〝対消滅(ついしょうめつ)〟が説明できないんだ」

 

「対消滅……?」

 

「ああ、前の戦いでは結界石を御札で制御して逆具象化空間に我々の通常空間を接続したが……今回はそれを悪用したような形だ。我々がしたように二つの界を丁寧に結ぶのではく、ほとんど殴打にも等しい乱暴さでぶつけあう……結果、生じたのがあの大爆発だよ」

 

「鬼が……そんなことをしたというの?」

 

「そのはずだ。それ以外にあの爆発を説明する方法がない。現象としては、我々がした界の接続よりよほど簡単なことなんだよ。私も、頭の片隅でそういうことが可能だろうなとは思っていた」

 

「なるほど……」

 

「だがなミヅキ。それよりも、真に恐ろしいのはこの点なんだ――」

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ