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幻葬鬼譚 ~神話ヲ殺ス少女タチ~  作者: K. Soma
第六話 夜ニ浮カブ白キ月

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11

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

 同日 同刻

 /結界封印都市ヒモロギ

  ツクヨミ 対鬼戦闘司令本部 中央管制室

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

 

「し、司令――!」通信官の浦島(ウラシマ)スズが金切声を上げた。「黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)が再度活性化しています! 新たな魄子(ハクシ)連鎖反応を検知しました! 場所は、」

 

 スズが報告を終える前に――()()()

 

 描影装置(モニタ)の音響装置から()()()()

 

 ここだ。

 

 まさしく今、この場所である。

 

 壁が吹き飛び、残骸が散弾銃のように中央管制室へ飛び込んできた。

 

 運悪く、スズはその凶弾に(さら)され――

 

「大丈夫、おスズちゃん?」

 

夜代(ヤシロ)司令……!」

 

 次の瞬間、ミヅキはスズのそばに立っていた。

 

 それだけではない。御札(おふだ)で簡易的な防御障壁を展開し、被害を最小限に(とど)めている。

 

「うん、怪我はないみたいね。よかった」言うや否や、ミヅキは姿を消す。

 

 空間を折り畳み圧縮した超高速移動。

 

 最難関に位置する巫術〝縮空(シュックウ)〟だ。

 

 ミヅキは(ふところ)から御幣(ごへい)を抜き、息つく間もなく()に斬り掛かる。

 

(え……?)

 

 敵。

 

 敵、なのだろう。どう考えても。こうして襲撃してきたのだから。

 

 だが……なんだ、()()は?

 

(こんなの……見たことない)

 

 鋼鉄の(かいな)でミヅキの斬撃を受け止めた敵。

 

 その外見に生物としても面影は微塵(みじん)もない。

 

 皮膚は硬い装甲と化し、肉と骨は駆動系に置き換わっていた。

 

 それらの隙間から覗き見える体内には血管のように鉄索(ケーブル)が張り巡らされている。

 

 あろうことか、額の(ツノ)ですら光沢を持った金属で代替されていた。

 

 そう、それ(すなわ)ち――

 

()()()()()()()……?」

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