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幻葬鬼譚 ~神話ヲ殺ス少女タチ~  作者: K. Soma
第伍話 冷たい血、温かい血

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06

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

 同日 同刻

 /結界封印都市ヒモロギ

  ツクヨミ 対鬼戦闘司令本部 中央管制室

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

 

 中央管制室を不気味な静寂(しじま)が包み込んでいた。

 

「いったい……何が起きたというの」

 

 最初に口を開いたのはミヅキである。瞬きを忘れたかのように紫の目を見開いていた。

 

「わ、わかりません」通信官のスズが応える。「記録映像をご覧になりますか?」

 

「ええ、お願い」

 

 前面の巨大描影装置(モニタ)の右端に、別途、小画面が現れた。

 

〈アマテラス〉が禍ツ忌ノ鬼に御幣(ごへい)を振るう瞬間が再生される――。

 

「おスズちゃん! 今のところ、コマ送りでもう一度繰り返して!」

 

「はい!」

 

 スズが繊細(かぼそ)い指を叩きつけるようにして手元の端末を操作すると、映像が最大限に減速した。

 

()()()()()()()()……?」

 

 だがこれによりますます理解が遠ざかる。

 

 映像。連続写真のように飛び飛びのコマが連なった映像。

 

 そこに映し出されていたのは、

 

()()()()()()()()()()()

 

 完全なる虚無。

 

 ミヅキはてっきり、弾丸のように高速で何かを飛ばされたのかと思っていた。

 

 だが違う。

 

 映像中の〈アマテラス〉はまるで自壊したかのように脚部の外側と左肘から先を失っていた。

 

 ………。………………。………………………。

 

 いや、待て――――――()()

 

(そうじゃないわ……だって、それなら〈アマテラス〉の破片は()()()()()()()?)

 

 そこまで気づいた時、ようやくミヅキもヒミコと同じ結論に達した。

 

 壊されたのではない。

 

 ()()()()――ないしは()()()()()()のだと。

 

 どういう仕組みかはまるでわからぬが、そう判断せざるを得ない。

 

「ミヅキ」この時になってようやく隣に立つシマメが口を開いた。「すまないが、少し席を外す」

 

 言うや否や、シマメは中央管制室を後にした。

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