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同日 同刻
/結界封印都市ヒモロギ
ツクヨミ 対鬼戦闘司令本部 地下格納庫
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その巨体故に、〈アマテラス〉の格納庫は地下に設けられていた。
〝格納〟――と言うより、その実態は〝封印〟である。
悶え苦しむかのように暴れる〈アマテラス〉を抑えつけるには、種々の封印が必要だった。
だが。
今現在、それらの枷は総じて外されている。
その必要がなくなったのだ。
ヒミコが地下格納庫に足を踏み入れた途端、〈アマテラス〉はまるで首を垂れるかの如く静まったのである。
その場にいた技術官たちは皆、否が応でも認めざるを得なかった。
神越ヒミコ。
彼女こそはまさしく、〈アマテラス〉に選ばれた巫女なのだと。
――ただ。
と同時に、一部の者はひどく不吉な胸騒ぎを覚えた。
(ハン、首を垂れてるだって……?)
技術部官長、根問カヤもその内の一人である。
カヤは眉間に皺を寄せ、〈アマテラス〉へと乗り込むヒミコを不審げに見ていた。
(冗談じゃない。あれじゃあまるで――)
下腹部の装甲を蓮華のように花開かせ、自らの機胎内へと導く〈アマテラス〉。
(人間を、喰ってるみたいじゃあないか)




