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幻葬鬼譚 ~神話ヲ殺ス少女タチ~  作者: K. Soma
第伍話 冷たい血、温かい血

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46/153

01

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

 (トウ)ノ月、(オン)ノ週、(ケン)ノ日 深夜

 /結界封印都市ヒモロギ

  ツクヨミ 対鬼戦闘司令本部 中央管制室

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

 

黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)の活性化を確認! 広範囲に渡り魄子(ハクシ)連鎖反応あり!」

 

 あれから既に日付が変わっていた。

 

 張り詰めた空気が(ただよ)う中央管制室では、ミヅキが指揮を取っている。

 

「おスズちゃん、魄子(ハクシ)密度の観測値は⁉」

 

「平均で五〇〇、第三結界柱付近では最大三〇〇〇を超えています!」

 

「この間とほぼ同程度の数字ね……」ミヅキは隣に立つシマメを見遣った。

 

「ああ。となると今回は早々に(マガ)()(オニ)が出てきそうだな」

 

「予測精度は問題ないかしら?」

 

「既に先日の記録を(もと)に解析官たちが式を修正している」シマメがこくりと頷いた。「先ほど私も確認したが、あれなら禍ツ忌ノ鬼を含めて具象化の正確な位置と時間を特定できるはずだよ」

 

 巫術研究所出身のシマメは技術畑の巫女たちからも一目置かれている。彼女ら専門家と同水準(レヴェル)で議論を交えつつ、その見解に基づきミヅキを補佐するのがシマメの役割だった。


「なら〈アマテラス〉と〈ウズメ〉を出すのは報告が届いてからね」

 

「それがいいだろう」

 

「司令!」通信官、浦島(ウラシマ)スズの声。「解析官からの報告です! 第一、第六、第八結界柱方面にて、鬼門(キモン)形成まであと一分! 予測規模はそれぞれ小型鬼が三〇、加えて第六結界柱では大型鬼が一! なお、第三結界柱付近ではより強力な第二波が予想され、そちらを警戒されたしとのことです!」

 

「その規模なら問題ないわね……。おスズちゃん、第七結界柱の(サクラ)組に半数を第五結界柱に回すよう伝えて!」

 

「了解!」伝達を終えたスズの(もと)に新たな情報が複数届く。「第一、第六、第八結界柱で鬼門形成! 鬼の具象化を確認しました! 加えて、解析官より第二波の予測結果が出ています! 第三結界柱方面、鬼門形成まであと九分! 規模は小型鬼が六〇、大型鬼が四――」よく通るスズの声がわずかに震えた。「マ、禍ツ忌ノ鬼が一です!」

 

 ミヅキとシマメが目を見交(みか)わす

 

「いよいよね……」

 

「ああ、本命のお出ましだ」

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