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幻葬鬼譚 ~神話ヲ殺ス少女タチ~  作者: K. Soma
第拾参話 貫く意志

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222/226

23

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

 同日 同刻

 /結界封印都市ヒモロギ

  ツクヨミ 対鬼戦闘司令本部 中央管制室

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

 

「ルリカを連れ戻そう」

 

 とうとうシマメが()()を口にした。

 

 口にして、しまった。

 

「そう、ね……」ミヅキが苦渋を(にじ)ませつつ同意する。「それしか、ないと思うわ」

 

〈アマテラス〉が依然(いぜん)として粘液に(とら)われているこの苦境だ。

 

〈サグメ〉の修理は終わっておらず、稼働するのは〈ウズメ改〉のみ。

 

 ならば答えは必然的に(しぼ)られる。

 

 だが――問題はその()()だ。

 

「私が出て、すぐに連れ帰って来るわ」

 

「いや、()()()()()()。ミヅキはここに残ってくれ」

 

「で、でも――」

 

「おいおいミヅキ、お前が〝司令〟なんだぞ。こういうのは、部下に任せておいてくれ。な?」

 

 ()()だ。

 

 こうなるのを、ミヅキは恐れていた。

 

 シマメが出れば、確実にルリカを連れ戻してくるだろう。

 

 だが、と同時に()()()()()()()()()()()()

 

 最悪の場合、〝(カゲ)〟を動かしランカを亡き者にすることだってあり得るのだ。

 

 それはまずい。なんとしても止めなければ。

 

 だが、とはいえ自分が出たところでランカを説得できる可能性は低い。

 

 そうなれば、ヒミコが――。

 

(どうしたら……どうしたらいいの⁉)

 

 今この状況は、まさしく板挟み(ディレンマ)だった。

 

 ヒミコを取るか、ランカを取るかの二者択一――。

 

「 待ってください! 」

 

 と、そこへ。

 

 一人の少女が本部へと駆け込んできた。

 

「私を……私を〈ウズメ改〉に乗せて下さい!」

 

 凛堂(リンドウ)ルリカ。

 

 ミヅキが今、もっとも待ち望んでいたその少女――。

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