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同日 同刻
/結界封印都市ヒモロギ 車道
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(なるほど、アレが鬼ですか……)
ランカもまた、黒眼鏡の下から青い瞳で鬼を見ていた。
(はてさて、これであの人が……ハヅキさんがどう動くか)
力尽くで娘を奪おうとするのか、はたまた別の策か――考えられることはいくつかある。
だがランカはそのすべてに対し可能な限りの手を打っていた。
言うなればこれは〝駆け引き〟である。
敵が起こす行動を観察することで、そこから思惑や実情を探ろうとする狙いだ。
(少しでも……今は少しでも情報を集めなければ……)
ツクヨミは調べれば調べるほど底知れぬおそろしい組織である。
そのツクヨミがあれほどの資金と人員を使い、何を企んでいるのか?
真相を突き止めなければならない。
それこそが民意を託された者の務めだ。
そして何より――
「母様……」
とその時。不意に助手席のルリカが俯き呟いた。
「どうしましたか、ルリカ?」
「……を、……めて……さい」
「なんですか? 聞こえません。もっとハッキリと言いなさい」
「……わかりました」
次の瞬間、ルリカが面を上げた。
「車を、止めて下さい。今すぐに」
その手には御幣が握られている。
しかも。
ランカの首に突き立てながら――。




