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幻葬鬼譚 ~神話ヲ殺ス少女タチ~  作者: K. Soma
第九話 幻想の花/背負った命

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118/226

10

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

 同日 夜

 /結界封印都市ヒモロギ

  ツクヨミ 対鬼戦闘司令本部 中央管制室

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

 

黄泉比良坂(ヨモツヒラサカ)、再度活性化! 第二陣、来ます!」

 

(サクラ)組からの連絡は⁉」

 

「先ほど来ました! まだまだ戦力、戦意共に十分とのことです!」

 

 未だ(マガ)()(オニ)は〝局所封鎖結界〟に拘束されている。

 

 だがしかし、第七結界柱跡地では()()()()()()()()()()()

 

「鬼の具象化を確認しました! 予測通り小型鬼が四〇、大型鬼が一です!」

 

 やはり、小型鬼・大型鬼は夜でなければ人の世に顕現(けんげん)できぬらしい。

 

 あれから三日間、夜を迎える(たび)に現れ襲撃を繰り返していた。

 

 場所は旧第七結界柱方面。どうやら封印された禍ツ忌ノ鬼を目指しているらしい。

 

 鬼にも仲間意識があるのか――はたまた蟻や蜂のように集団としての冷酷な体系(システム)(のっと)っての本能(行動)なのか。それは誰にもわからない。

 

「マズイな」シマメが眉根を寄せ呟く。「今日も大型鬼が出てきてしまったか……」

 

 この三日間は〈サグメ〉で対応していたが、今夜ばかりはそうもいかない。

 

〈サグメ〉と〈アマテラス〉は局所封鎖結界の効果が切れ次第、禍ツ忌ノ鬼へ攻撃を仕掛ける。一方〈ウズメ〉はまだ改修中だ。

 

 つまり、大型鬼への対処は生身の巫女でするしかない。

 

「……ルリカに任せましょう」ミヅキが能面のような無表情で応えた。「今のあの子なら大丈夫よ。集団と個の両面で活躍してくれるはずだわ」

 

「そう、だな……」

 

 シマメはミヅキから目を(そむ)けた。

 

 ――とても見ていられない。

 

 カヤ同様にミヅキもこの三日間、一睡もしていなかった。

 

 度を過ぎた苦しみはやがて血肉と同化する。

 

 今のミヅキはまるで精神力だけで(かろ)うじてその場に立っているかのようだ。

 

 シマメは。

 

 ()()()()()()()()()()()()姿()を見ていたくなかった――。

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