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幻葬鬼譚 ~神話ヲ殺ス少女タチ~  作者: K. Soma
第九話 幻想の花/背負った命

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01

 ――わかっている。

 

『ヒ、ミコ……! なに、してる……! 早く、逃げ、ろ……っ!』

『そんな……!』

 

 これは夢だ。

 

『アタ、イは……もう、ダメだ……! わかるんだ、よ……それが……』

『やだ……イヤだよ、御頭(おかしら)……!』

 

 夢なんだ。

 

『ふふふ……アタイの最後の……ありったけの力を込めた、呪眼(ジュガン)だ……。破れやしないよ……』

『やだ! こんなのやだよォーッ!』

 

 ヨウコは死んだ。

 

 喰われて、殺された。

 

 鬼に。

 

 あの、三本角(サンホンツノ)の鬼に。

 

 ――ヨウコだけではない。

 

 姉同然だったコハクとメノウ。

 

 マユリとサユリにハザマ。

 

 ツララとシズクにクレハ。

 

 みんな、みんな、殺された。

 

 だからこうして夢の中でしか会うことができない。

 

 自分だけが………………取り残されたのだ。

 

 この世界に。

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