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幻葬鬼譚 ~神話ヲ殺ス少女タチ~  作者: K. Soma
第壱話 解き放たれた少女

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10

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

 同日 同刻

 /結界封印都市ヒモロギ

  ツクヨミ 対鬼戦闘司令本部 中央管制室

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

 

(マガ)()(オニ)――!」

 

 奇しくもその時、シマメも同じ言葉を漏らす。

 

 中央管制室は混乱に満ちていた。無理もない。これまでに本部が対処してきたのは大型鬼までだ。

 

 禍ツ忌ノ鬼のことを知るのはミヅキとシマメに加え、()()()()

 

 というより。

 

 元はと言えばその一人が彼女たちに()()()ことだった。

 

(何もかもが〝お()げ〟の通りだ……)

 

 シマメは眉根を寄せ、ズレた眼鏡を掛け直す。

 

「副司令!」通信官からの報告。「ルリカの無事が確認できました! ギリギリで脱出装置が作動しています!」

 

「回収を急げ!」

 

 できれば〈ウズメ〉も回収しておきたいが……現場にそんな余裕はなかろう。試作に試作を重ねようやく安定稼働までこぎつけた貴重な実験機だが、そうするより他あるまい。

 

 それに。

 

 禍ツ忌ノ鬼が出現した今、遺憾ながら〈ウズメ〉では力不足だ。たとえもっと数が揃っていても結果は同じだったろう。

 

 禍ツ忌ノ鬼に対抗できるのは――同じく〝お告げ〟で選ばれた()()()()のみ。

 

(だがどうするミヅキ……? ()()は本部にあるんだぞ……。ここまで来て、封印を解除して、では時間が掛かりすぎる。その間に結界柱の大半、悪ければすべてが破壊されてしまうぞ……。そうなっては何もかもが()()()()だ――)

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