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子爵家の事情

 リリック様とお話して部屋の内装を変えさせてもらった。


 ベッドは装飾品は外してもらいシンプルな物にした。


 机も使いづらいのでリリック様がお仕事で使用されている様な机に返ってもらった。


 シャンデリアも外してもらった。


 おかげでだいぶ過ごしやすい部屋になりました。


「リアーナ嬢はこういう雰囲気の部屋が好みなんだね」


 リリック様が私の部屋を見て言った。


「実家は質素倹約がモットーでしたので無駄な装飾品とかは置いてないんです」


「プルトリコ子爵家はお金に困っていたんですか?」


「そういう訳ではありませんが……、無駄なお金を使わないようにしていましたね、お父様は『我々の暮らしは領民がいるからこそ成り立っている、だからこそ恥じない様に生きなければならない』と言ってました」


 なんでも亡くなったお爺さまが奔放な方だったみたいでお父様が引き継いだ時は火の車だったらしい。


 お父様が死に物狂いで働いてなんとか我が家は爵位を返上しなくて良かったそうだ。


 領民の信頼を回復する為に領民と共に汗水を流していたのを幼い頃に見た記憶がある。


「なるほど……、プルトリコ子爵は人として良い方なんですね」


「そうですね、私は両親を尊敬しています」


「そうか……、僕は両親と過ごした記憶があまり無いので羨ましい限りです」


「旦那様はご両親と一緒に過ごされたのではないのですか?」


「父も母も忙しい方なので僕は執事やメイドと一緒にいた記憶の方が多いですよ、あ、姉さんが遊び相手でしたね。 姉さんには振り回されましたよ……」


 ……遠い目をしているのは気の所為?




 

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