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β-2
……
またあの空間。
でも、今回は今までと全然違う。
目の前には、自分がいた。
自分の後ろ姿を見つめていると、あいつも視線を感じたのか、こっちを向いた。
無重力空間で漂う二人。私が手を伸ばし、あいつも手を伸ばす。
そして……
サッ
「……はっ」
起きると、私は真っ白な空間にいた。地面も、空も真っ白だ。地平線の彼方まで凹凸一つない平面が続いている。
「はぁ……はぁ……」
周りを見渡すと、十メートルほど先に机と椅子が置いてあった。それ以外は何もない。
私は立ち上がり、机に近づいた。
机の上には、開きっぱなしの“脚本”と、万年筆があった。
「はぁ……はぁ……」
口を軽く開けたまま、なにも言わずに椅子に座った。
“未来を 教えて もう一回、やり直したい 7月2日 記憶は、全部消して”
本には、薄く震えた文字でそう書かれていた。
「はぁ……はぁ……」
私は、万年筆を持ち、
“未来のことなんて、知りたくない。世界の真理なんてものも知りたくない。”
「…………」
“やり直し。7月2日”
…………………………




