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無自覚で【無属性】持ちの俺は最強みたいです~外れスキルを3年間鍛え続けていたら、ダンジョン配信中の亜人姉妹に襲い掛かるS級モンスターを偶然倒してしまいました~  作者: 早乙女らいか
第二章・因縁とは突然に

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第46話 セリアとの出会い

「と、とりあえずウチの話は後回しにした方が良さそうね……」


「助かる」


 再びミュートを解除する。

 その後はセリアの軽い紹介と案件先企業に関するキャンペーンを紹介したりして、配信は無事終了した。








「「……」」


 皿の料理が空になり、無言の時間だけが続く。


 何から話せば良いのだろうか。

 色々と気まずい事を言ってしまった以上、俺から何からアプローチを仕掛けるべきなのだが……


 と、止まり続ける時間を無理やり動かすべく、れなが机をバンッと叩きながら立ち上がった。


「まずはお互いの認識を深めよう!! 詳しい話はそれから!!」


 確かに俺とセリアとの間に空いた時間は長い。

 その間に何が起きて、どういう事をしていたのか、お互いの認識を擦り合わせる必要がある。 


 二人も俺達の関係について、よく知らないだろうし、お互いの出会いから話し始めよう。


「セリアとは十年以上前に出会ったんだ。公園で一人寂しく遊んでいたのが気になって、俺が声をかけて……」


「そ、そうね……あの時はウチもびっくりしたわよ」


 今でも覚えている。

 公園の砂場で砂の山を作っていたセリアの姿を。

 おもちゃの型抜きで様々な砂山を作っていたのだが……


 その時のセリアは悲しそうな目をしていた。


 だから俺は声をかけたんだ。


『何してるの?』


『へ!? あ、貴方には関係ないわよ……。』


 聞けば遊ぶ相手がいなかったらしい。

 素直になれない気難しい性格のせいで、友達が中々できず苦労していたとの事。


 俺はセリアの事が気になり、少し強引にだが一緒に遊び始めた。

 知らない俺をセリアは煙たがっていたが徐々に仲良くなり、やがて公園で出会うたびに毎日遊ぶようになっていた。


「当時のウチは施設暮らしだった。誰とも仲良くなれない中で、にぃにだけは声をかけてくれたのよ」


「流石ダーリン♪ で、その”にぃに”の由来とやらは聞かせてくれないかな?」


「なっ!! そ、それは聞かなくてもいいでしょ……!!」


「もっと素直になってもいんだよー……えーい♡」


「きゃあああああああ!?」


 と、れなが素早くセリアの背後へ回ると、ガシッと胸をわしづかみにした。


「な、なにするのよ!! はーなーしーてー!!」


「むふふ、結構良い物をお持ちで♡」


「流石姉さん。手が早い」


「変態!! 最低!! てか、にぃにも見てないで助けてよー!!」

 

 たわわな胸を揉み始めるれなに対して、身体をぶんぶん振って抵抗するセリア。

 

 非常に眼福だ……って違う違う。

 セリアを助けないと。

 

 だけど、離したところでまたセリアに絡みそうだしなぁ……

 ずいぶん気に入ってるみたいだし。


「確かセリアがにぃにって呼ぶようになったのは……。」


「え!? この状況で話すの!?」


 申し訳ないがれなを満足させるのが最適解なんだ。

 語り終えるまで大人しく揉まれ続けてくれ。


 もう少し見てたいし。


「セリアの家族がいないって話してたよな? で、俺の事をにぃにって呼びたいって言うから……」


「ふむふむ」


 再び思い出を振り返る。


 ある時、いつものように公園で遊んでいると兄弟で遊んでいる姿が目に入った。

 それを見たセリアが羨ましそうにしていたから、俺は心配して声をかけたんだ。


 すると……


『ねぇ……無名くんのこと、にぃにって呼んでもいい?』

 

 セリアは家族に憧れているんだ。

 温かく深い絆で結ばれた家族を、セリアは欲していた。

 全てを察した俺が下す答えは、一つしか無かった。


『いいよ』

 

『っ!!』


 その瞬間、セリアが嬉しそうに俺へ飛び込み、何度も何度もにぃにって呼んでくれた。


 あぁ、この子の笑顔を引き出せてよかった……と俺は心から思ったな……。


「真白がパパと呼ぶのと同じ?」


「それとはまた別の……ってこの子にパパって呼ばれてるの!?」


 また別の説明が必要になったようだ……


 思えばダーリンやパパをすんなり受け入れる事が出来たのも、セリアからにぃにって呼ばれ続けていた影響なのかもしれない。   

 俺からすれば、呼び方一つで幸せになれるのなら、好きにしてもらって構わないのだが。


「でも、少し後に施設が無くなったのよねー。ウチも別の所に行って、にぃにとは離れ離れになっちゃった」


 ある日を境に公園にセリアが現れなくなったのだが……そういう事だったのか。


「大変だったんだ……でもよかったね!! 二人とも再会できて!!」


 それは本当にそう。

 セリアとの日々は短かったが思い出に残っているし、会えるのなら会いたいと願っていた。


 いたのだが……

 いつまでもセリアの胸を揉み続けるれなが感動を台無しにする。


「てか、そろそろ離しなさいよ!! しつこい!!」


「んーもう少しなんだけどなー……多分このタイプなら……。」  


「やーだー!! 中に手を入れないでよ!! いい加減に……!!」


「あ!!」


 スポンとセリアのシャツの隙間から何かが飛び出した。

 それなりに大きく、ピンク色の刺繍が施された形のある布……。


「きゃああああああああああ!?」

 

 まさか、セリアのブラジャー!?


「フロントホックなんて大胆だねぇ♪ こっちだよー♪」


「ちょっと!! 返しなさいよ!!」


 ピンク色のブラジャーを手に持ちアピールしながら、施設内を逃げ回るれな。

 対するセリアはノーブラの胸を片手で抑えながら走る為、ややスピードが出ていないようだ。


 走る度に豊満な胸がたゆんたゆんと揺れている。


「ん……。」


「真白さん?」


 そしてさりげなく隣にいた真白は……

 何故か俺に見せつけるようにスカートを捲っていた。


「今、あまり可愛くないブラだから下で対抗してみた……恥ずかしい」


「はしたないから家でしなさい……」


 嬉しいけどね、と小声で言いながら真白のスカートを下げる。

 ちなみに色は白でした。シンプルで素晴らしい。


 一方、追いかけっこは五分ほど続き、最後はセリアのドロップキックが見事れなにクリーンヒットして、事態は収束した。


 まだ色々話してないことあるのに、大丈夫なのだろうか。



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