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魔王城でお茶

親睦を深めたいとお茶に誘われた私は、魔王様ことエドと向かい合って紅茶を飲み、クッキーを食べていた。異世界にもクッキーがあるんだね。美味しい☆


パクパクーーもぐもぐーーーボロボロッー

やば!!綺麗なカーペットが汚れた。


こっちに来て食べてばかりかも。落として汚したところは気づかれないように「クリーン」をかけといた。エドの口元がにこやかなままだったので誤魔化せたはず!


そうだ!話の途中だった。

「エドが街中にいた理由って・・」


「あー。ダンジョンの消滅が多発していてな。人間が何かしてるのではないかと調べておったのだ・・」


「・・・・!!!!」

まっ、まさかーーーー!!!はっ犯人って・・!?

「あのー。それっていつ頃のことなの?もしかして昨日とか?」

昨日私は、数えきれないダンジョンを更地にしていたのだ。


「そうなんだ!昨日の夜辺りから突然ダンジョンが消滅し始めて、下層のものまで被害が出ているらしくてな。比奈!何か知っておるのか?!人間にそこまでの力はなかったはずだが・・」


肩を掴まれて、美形のどアップにジーッと見つめられ心臓がドキリとしたのか、それともバレたらヤバイとドキリとしたのか・・。どうしよう。内緒では済まない感じ。絶対犯人私だよね?


「そ・・それって、部下の敵討ち的な?」


「あー。部下という概念はないな。ダンジョンの生物は地上で生きる我々とはまた違うものという認識なのだ。それは構わんのだが、ダンジョンが破壊されるのが困るのだ。なかなか再生が追いつかず、再生に足りない魔素が地上のもので補われる。我々の支配する魔の森が減退するのだ。」


「なっ、なるほど・・」


ここは潔く謝って、もうダンジョンを破壊しないことを約束するしかないよね。怖いよー知らなかったとはいえ、かなり怒られそうだ。こんなに見られてるということは、もう私が犯人って分かっているんだろうか。ドキドキ・・。


「あっあの!!」


「うん?」


エドが肩に置いていた手が少し緩んだ隙に、私はその場にすばやく土下座した。


「ごめんなさい!その犯人は私です!!」


「えっ・・」

顔を上げると驚いているエドと目が合う。涙目の私を見ると、ゆらりと殺気を放つ魔王様。


あー・・・・。怒ってる。禍々しいオーラが絡みついてくる。今度こそ私死んだかも。


「ダンジョンを破壊することはもう絶対しないので、許してもらえませんか?」手を合わせプルプルビクビクしながら許しを求める。


エドが膝をついて屈んできた。私の震える手を握って

「比奈を許そう。元々怒ってはおらぬよ。」


「へっ・・でも、怒ってるオーラが・・」


「これは、怒ってるオーラなどではない!」プイッと横を向き、顔を赤くして照れている様子のエド。チラリとこっちを見るその瞳は優しいものだった。よく分からないけど許してもらえたみたい。


「さぁ。折角の紅茶が冷めてしまうではないか。比奈の話を聞きたい!」


「エド・・ありがとう。魔王様なのに優しいんだね」

自然と笑みがこぼれた。エドはなぜか目を丸くして私を見ていた。


「そこまで!悪いと思うなら・・明日、1日一緒にいてディナーまで付き合え!!」


「・・は、はいっ」こくんと頷いた。


おぉーーー。びっくりした!!これは人生初のデートでは!お詫びだから本当は意味が違うんだろうけど・・。好みどストライクのイケメンとクリスマスにディナーだなんて私にとってご褒美でしかない。悪いことしちゃったのにいいのかなー?


あっ。何かプレゼントでも用意出来ればいいんだけど・・

エドって何が欲しいんだろう??知り合ったばかりだし、よく分からない。


こうして穏やかにティータイムは終わったのでした。良かった良かった!


その後、エドにお城にいるように引き留められたりしたのだけど、「明日の用意もあるし、生まれて初めてのデートだから時間と集合場所決めて待ち合わせしてみたいなー」とか言ってみたら、


「生まれて初めては大事だからな!そうしよう!!」


お家に帰してくれた。




今日の無料分のガチャだけは忘れずに回しておこう。


ーーガチャガチャーーコロンーー


アイテムUR「なりきりセット(花嫁)」

嫁に貰ってもらいましょう。


「ぶっ」思わず吹き出す。毎回、無料ガチャの引きが何かを狙っているように出てくる。花嫁なんて気が早いでしょ。



色々ドキドキしすぎて、なかなか眠れず。魔王様を思い出しては「キャーキャー」騒ぎながら、ミニチュアダンジョンのモンスターを無限プチプチし、夜が更けていくのでした。



もしかして、エドに恋しちゃったのかな?



あーちゃんがまた何か言っている・・眠

そして、いつもの寝落ち。


今日もまた気づかずに表示された画面が消えていく・・

レベルアップ。ガチャポイント+185,300

レベル268→453

25,834,400ゴールド

魔石(特大)1,853こ

金銀財宝、武器、防具、アイテムたち


世界で初めてのレベル300到達特典

前回の200到達特典は未開封です。



今回の比奈さんの幸運

☆アイテムUR「なりきりセット(花嫁)」

☆レベル453

☆魔石(特大)1,853こ

☆25,834,400ゴールド

☆ドロップ品多数

☆到達特典

☆ガチャポイント185,300

やはり、本人は知らない


★好き?

エド(魔王様)


無限プチプチ大量虐殺

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