アドバイス
その帰り東間との同居をするしかないと諦めた風花は一緒に帰っている雫にアドバイスを受けることにした。
「雫ちゃん実は――」
と、昨日から今までの事を隠さずに話した。
「――ってことがあって。東間と一緒に暮らすことになっちゃった。」
風花が珍しく焦った表情をしているのを見てこの話が本当なのだと知った。
「うーん。とは言っても私も幼なじみが義弟になったことないからわかんない。
そもそもなんで私に相談したの?」
「だって雫ちゃんは大智くんと暮らしてるから同年代の男の子と一緒に暮らしてる先輩として何か教えてよ。」
「そんな事言われても大智はただの弟だし何か教えてって言われてもわかんないよ。」
「そこをなんとかお願い雫ちゃん。」
そんなことは風花も分かっていたが頼れるのが雫だけなため全力で頼んでいた。
「うーん。私からは想像でしか言えないけど2人の間でルールを決めたら?」
「ルール?」
「そう。例えば部屋に勝手に入らないとかは当たり前としてお風呂の順番とか?」
「お、お風呂……」
そのことを想像し少し顔を赤くする風花。
相当恥ずかしがってるんだなぁと雫は思った。
「まぁそういう感じでルールを決めたらアニメとかの事故とかは無くなるんじゃない」
「確かに!雫ちゃんありがとう!」
「うん。あとそれと同居するってことを周りに言わないって言うルールも付け足した方がいいよ。
周りに知られたらすごい騒ぎになるからね。」
「確かに……。言ったのが雫ちゃんで良かった。」
そうして話していると雫と風花が別れる道に着いたため。
お互いにまた明日と言い合い、別れた。
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