3.ギルマスに会ったら、街まで連れてきてもらった
『人族の気配がするから、我はノエルの影に隠れる』
「え、人族の気配って」
(我はノエルの影にいるから念話で話しかけろ)
念話って
(こうかな?)
(ああ)
ガサガサガサ
「………」
「………」
「なんでこんなところに子供が?」
そう言ったのは、20代半ばぐらいの金髪紫眼で無表情の男性だった。信用できるかわからないし、一応看破で見ておこう。
ステータス
名前 アロイス・シュタンベルト
種族 人族
年齢 28歳
職業①レルタン冒険者ギルドのギルドマスター
②シュタンベルト辺境伯の弟
Lv61
HP 536/792
MP 369/501
属性 風・時空
スキル
剣術・体術・馬術・気配察知
加護
風の精霊の加護
称号
元Sランク冒険者
ふーん、強い…。
ダイアナによると、
Lv60以上は騎士団長、副団長クラス、Sランク
Lv50以上はAランク
Lv40以上はBランク
Lv30以上は騎士クラス、Cランク
Lv20以上はD、Eランク
Lv10以上はFランク
まぁ、これは目安だからレベルが達してなくても強ければ、上のランクに行けるらしいけど…
人族の限界はLv99みたい
そんな事を考えてたら話しかけられた
「君、大丈夫?どうしてこんなところに?」
「………」
「話したくないの?」
「………」コクッ
とうなずいた。
「じゃあ、名前は?」
「ノエル」
「1人だったら、一緒に来るか?俺はアロイスだ。」
「うん、行く。」
「この魔の森に1番近い街はレルタンという街だ。俺は、そこの冒険者ギルドでギルドマスターをやっている。ギルドは知っているか?」
「うん、知ってるよ。」
「じゃあ、早速その街に行く。掴まれ」
そう言って、アロイスさんは手を差し出してきた。なので私も手を出して掴まった。
「転移」
………門の前まで来たっぽい
何人か並んでる。
「あ、アロイスじゃねーか。」
「今日はお前か門番」
「おうよ。で、そこのおちびちゃんは?」
「魔の森で保護した。」
「……聞き間違いかな?魔の森とか聞こえたぞ」
「聞き間違いじゃないぞ。本当にいた」
「なんで?」
「話そうとしない」
「そういえば5,6歳に見えるけど何歳だ?」
「聞いてない」
「聞けよ」
「ノエル、何歳だ?」
「10歳」
「………本当か?」
「………」コクッ
「訳ありなのかもな」
「まぁ、とりあえず入ろう」
「お前はいいとしても、そこのノエルだっけ?身分証ないんじゃないか?だったら、小銀貨1枚払えよ」
「わかっている」
(さっきからこの2人で話していて話が進まないんだけど…)
(そうだな…、こいつも看破すればいいんじゃないか?)
(そうだね、あったらまず看破してみよう。信用できるかわかんないし)
ステータス
名前 バルドル
種族 人族
年齢 25歳
職業①レルタンの兵士、門番
Lv36
HP 524/524
MP 211/211
属性 火
スキル
剣術・馬術
まぁまぁだね。とか思ってるうちに話し終わったみたい。
「ノエル、行くよ」
「うん」