閑話「語り手交代」
っち……こんな話をするとまたムカつきがぶり返しちまうじゃねぇか。話すんじゃなかったぜ。
「天を仰ぐのはよくないことよ~?それに、結構ロマンチックな部分もあったことだし~私は好きよ♪」
てめぇなんかに同情されたくねぇわ。ああクソ、あの鬼共ぶっ飛ばしてくるか。おい、話は終わったんだ!次は花女、てめぇだ。
「あらあら、強引だこと。それじゃああなたもご一緒に……。」
聞いてらんねぇ。それよりあの鬼共だぁ!
「……出て行っちゃったわね。う~ん、私だけで話すのも独り言みたいで嫌なんだけど~。」
「……。」
「あら!気付かなかったわ。貴女いつからいたの?」
「……スライムが舌打ちをするとこ。」
「んもう!だったら声を掛けてくれてもよかったのに!」
「会話に参加するのが面倒。お菓子をモグモグしてた方がいい。」
「ふふっそうね。貴女はいつもそうだものね。いいわ、これで私もお話を一人寂しく語らずに済むわ。」
お話をしましょう。魔法の国の爛れた王家の裏側を。そして、恋に落ちた一輪のお花の物語を♪
初めましての方は初めまして、作者のKANです。
このお話は閑話を以て終了となります。遅い更新となってしまいましたが、次のお話は下地を踏んで臨んでいきますので、よろしくお願いします。
因みに、この閑話というタイトルは私なりの物語の主人公キャラの交代の場として設けているに過ぎませんので、お気になさらずに。
さて、次回の物語「神に選ばれた者達のお話~Devil kingdom and Dirty flower~」でお送り致します。後書きまで読んで下さりありがとうございます。では。




