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“元”暗殺者の転生譚!  作者: 浅野陽翔
オーブ集めの旅へ
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世界の贈り物

「まず最初は、【隠密】です」

「隠密」


 ラウラの言葉に、オウム返しをするユウシア。


「はい。解説は――」


 隠行系・最上位スキル。自身の気配を極限まで薄め、相手の視覚、聴覚、嗅覚、触覚の全てを眩ませる。【第六感】でのみ看破出来ることがある。


「前世の経験に基づくということであれば、妥当でしょうね」


 頷きながら言うラウラ。


「隠行系とか最上位スキルとかはよく分かんなかったけど、多分そうなんだろうな。【第六感】っていうのが気になるけど……」

「それは置いておいて、次に行きましょう」

「……うん」


 ラウラにバッサリと捨てられたのを、ユウシアは潔く受け入れる。


「【偽装】」


 隠行系・派生スキル。様々な痕跡や物品の偽装が上手くなる。【観察眼】でのみ看破出来ることがある。


「妥当ですね」

「今度は派生スキルか……それで、【観察眼】っていうのは」

「置いておきます。【第六感】」

「またか……っていうか、俺が持ってたから置いておいたんだな、それ。じゃあ【観察眼】もか?」

「まぁ、そんなところですね。解説行きますよ」


 ユウシアの予測に頷き、話を続ける。


「うん」


 気配察知系・最上位スキル。自身の持つ第六感により、視覚、聴覚、嗅覚、触覚の全てに頼らず、気配を感じ取ることが出来る。【隠密】でのみ防げることがある。


「前世の経験っていうには強力過ぎる気もするけど……」

「“世界”が補正したのでしょう」

「そんなこと出来るんだ。なんか、ズルしてるみたいだけど」

「それを言ったら、転生自体ズルみたいなものですよ」


 その言葉にユウシアは、確かにそうだな、と笑う。


「それでは続きまして、【五感強化】です」


 【観察眼】・上位スキル。視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の全てを通常よりも強化出来る。


「【観察眼】じゃなくて、その上のスキルってこと? 強化出来る・・・ってことは、普通にしておくことも出来る、と」


 ユウシアの考察に、ラウラは驚いたように頷く。


「その通りです。さすがはユウさんですね」

「えっと、こんなことでヨイショされても……」


 などと言いつつも、照れたように頬をかくユウシア。それを見たラウラが微笑む。


「それでは、続きを行きましょう。【完全予測】」


 【第六感】【五感強化】・複合スキル、【予測】・上位スキル。対象の動きや気配から、予知に近い予測を立てることが出来る。


「元のスキルが最上位スキルと上位スキルですから、こちらも上位スキルになったんでしょうね」

「うん。今度は複合スキルか。というか……今までのよりも凄そうなやつだな……」


 ユウシアの頬が引き攣り始めた。


「どんどん行きますよ」

「うっわぁ……」


 まだあるのか、と、自分のスキルだというのに、引いている。


「【鑑定眼】」


 物品のおおよその価値や情報が分かる。


「……普通?」

「いえいえ。上位スキルがなく、シンプルな効果なだけで、十分に強力なスキルですよ?」


 今までが今までだっただけに拍子抜けしたような顔をするユウシアだったが、ラウラの言葉を聞いて、また複雑そうな表情になる。


「それでは続きまして、【毒生成】」


 毒物調合系・最上位スキル。自身が知っている毒を、魔力を消費して生み出せる。


「うーん、これはまた、暗殺者っぽいスキルだな。毒なら結構知ってるつもりだから、かなり有用なスキルかもしれない」

「魔力量次第ではあまり使えないかもしれませんけど……そちらも後で確かめましょうか。それでは次は、【集中強化】」


 身体能力上昇系・特殊上位スキル。自身の体や触れているものを強化出来る。強化範囲が狭い程、強く強化出来る。


「これは、前世の経験というよりも、世界からの贈り物といった感じでしょうかね」

「身体能力上昇系、持ってたんだ。というか、また聞きなれない単語が……特殊上位スキル?」

「あまり気にしなくても問題ないかと。それでは、次に行きましょう」

「ガンガン進むな……」

「それはもう進みますよ。【収納術】」

「うんちょっと待って?」


 ラウラの言うスキル名に、ユウシアが思わずツッコミを入れる。


「どうしました?」

「いやだって、収納術だよ? 前世の経験とか、関係ある?」

「あるんじゃないですか? ほら、任務に出るとき出来るだけ荷物減らさないと、とか」

「いやまぁ、それはあるけど……うーん、まぁいいや、続けて」

「はい」


 収納法の工夫により、通常より多くの物を収納出来る。収納量は魔力依存。


「さすがにおかしくない!?」


 ユウシアが立ち上がる。


「だって、通常より多くのって、絶対容量超えるよな!? 何で入るの!?」

「それはほら、女神の祝福ですから」

「絶対そんな言葉で片付けたくないぃっ!」


 頭を抱えるユウシア。しかし仕方ない。これがファンタジーなのだ。


「まぁまぁ。次が最後ですから」


 ノロノロと座るユウシア。


「それでは、【武神】」

「何その名前からして強そうなスキルは」

「ツッコミは解説の後でお願いします」

「あっはい」


 武術系・最上位スキル。全ての武器の扱いに長ける。


「……これ、もうちょっと早く言うべきだったんじゃない?」

「こういう順番で出てきたんだから、仕方ないじゃないですか」

「あっそう……っていうか、これ相当強いよな? 説明はすっごいシンプルだけど」

「強いですね。説明はとてもシンプルですが」

「前世……俺、そんなに色んな武器は使ってなかったと思うんだけどなぁ」


 ユウシアの記憶の限りでは、せいぜい片手におさまる程度の種類しか使ったことはないはずである。


「世界の贈り物ということで」

「……便利だな、その言葉……」

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