お風呂へ
数分で書きました。短いです。雑です。
あ、もう一本投稿してます。お知らせも、雑です。
これは、転生したユウシアがまだ言葉も話せなかった頃の話だ。
「さ、ユウさん、お風呂に入りましょうね」
母親代わりのラウラが、とても楽しそうにニコニコと笑いながらユウシアに声をかける。
「だーっ」
何故こんなに笑っているんだろう、と不思議に思いつつも、赤ん坊らしく言葉にならない声を発しながら頷くユウシア。
――しかしその疑問は、すぐに解消された。
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「だーっ! だーっ!!」
風呂場にて。ユウシアは、ジタバタともがきながら叫ぶ。
(やめて! それだけは! それだけはやめてくれぇぇえっ!!)
今まではよかったのだ。赤ん坊なのだし、入れてもらっていた。恥ずかしくはあったが、仕方のないことと割り切れた。でも、今は。
「そんなに反抗しないでくださいよ、ユウさん。いいじゃないですか、そろそろ一緒に入ったって」
一糸纏わぬ姿のラウラが、同じく裸のユウシアを抱きかかえながら浴槽へ。体は既に洗ってある。
「女神のあられもない姿を見られるなんて、ユウさんは幸せ者ですね」
「うーっ……」
唸るユウシア。絶世の美女の裸を堂々と見られて、そればかりか一緒に風呂に入れて、自分は豊満な胸の中に体を埋めていて……。精神的にはまだ二十代の身としては、否定しきれないところ。体が子供で良かった、などとも考えてしまう。……もし体が成長していたら、間違いなく反応している。
「ふふっ……ユウさん、可愛い」
「ぶふっ!」
赤ん坊でも吹くことは出来る。いきなりそんなこと言われたら、そりゃ吹く。
「あぁもう、本当に可愛いですね……ユウさん、大きくなったら私と結婚しませんか?」
「ぼっふぇ!?」
例えそれが変な吹き方だったとしても。吹くことは出来るのだ。
「冗談ですよ、冗談。……でも、お嫁さん候補には立候補しておきます。ユウさん、将来モテそうですから」
「…………」
ユウシアは、あえて無言を貫いた。
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(……と、言ったのに。ユウさんはそんなことも忘れて婚約者を作り、隙さえあればイチャイチャと……。私、今では結構本気なんですけどね)
「……ん? 今の声……ラウラ? 何か言った?」
『いーえ、なんでもありません。そんなことよりユウさん、教会に来るなんて珍しいですね』
「あぁいや、ラウラと話したくてさ。……駄目、だったかな?」
『っ……いえ。そんなこと、ありませんよ』
(もう……ユウさんはズルいです)