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1.ラファータ村

争いをしたくないのなら、「愛」さなければいい。誰かがそう言った。

「愛」がなければ、失う悲しみも、奪われる憎しみも、見えもしない不安も、何も生まれることは無い。

「愛」と平和とはよく言ったもので、飛花落葉はこの世界では「愛」は必ずしも正義ではないのだ。


「あれ、「愛」ってなんだっけ」


しなやかで細い指が、紙を捲ろうとして止まった。小さく羅列した文字を左右で違う色をした瞳が写し、脳へ情報を送り、何度も続いた同じ文字に混乱し、脳内で知覚現象を起こした。


「自分?」

「いや、単語の勉強してる訳じゃなくて」

「あれか、ゲシュタルト崩壊か」

「なにそれ」


隣で携帯を触っていた少年が出した単語に聞き覚えがなく、本を読む目を離し、少女は少年を見た。

少年は

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