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元ヤン君と天使な彼女  作者: Rewrite
31/40

30話

 職員室に着いた。

 学年の先生どころか全学年の先生が集まっている。

 皆一様に頭を抱えたり、怒鳴ったりしている。どうやら先生も参り始めているようだ。

 鳳は自分の席に着くと、涙を拭いてから俺の目を見て話を始めた。


「あのね……さっきの相手からの連絡には続きがあるの……」

「続き? どういうことだ」

「あのあと……咲良くんが探しに来い。それ以外だったら時間になる前に……うっ……ううっ」


 鳳はまた大粒の涙を流した。あの台詞の後は容易に想像できる。おそらく殺すなり暴力的なことを言われたのだろう。

 俺の怒りはますます膨れ上がった。

 だが顔には出さない。いや、あまりのことに出てしまってるかもしれない。


「だからどうしろと?」


 わざととぼけて返す。探しに行けと言われるのをわかっていながら、わからないフリをする。


「どうしろって! 探しに行ってくれないの!?日向さんが誘拐されたのよ?」


 呆れるを通り越して怒りに近い声で鳳は言った。

 だが、俺は冷たい、むしろ冷めたような言葉を返す。


「俺には関係ない」


 鳳の次の言葉を待たずに職員室を後にした。

 職員室を出て教室に向かう途中にアネキが立っていた。


「なにやってんだよ。今は教室で待機中だろ」

「そんな場合じゃないでしょ! 自由ちゃんが誘拐されたのよ! 探しに行きましょ!」


 焦っているのだろう。早口でまくし立てている。よく見ると目元に涙のあとがあった。アネキも教室で泣いていたのだろう。

 だが、俺はアネキの横を通り過ぎる。


「俺には関係ない」

 の一言を残して。


 アネキは廊下に立ち尽くしてしまっていた。

 教室に入ると、またクラスのヤツらに睨まれた。

 その中、白鳥だけが俺の元にやってきた。顔を真っ赤にして怒りを露わにしながら。


「おい咲良! 俺は日向さんを探しに行く! お前はどうするんだ?」

「待機中なんだから大人しく待機してる」


 白鳥の顔も見ず、興味がなさそうにしながら答えた。


「バカヤロー」


 その一言を残して白鳥は教室を出て行った。

 クラスのヤツらが何人か白鳥に続いて出て行った。

 他のヤツらはどうするか相談したり、自分には関係ない、どうすることも出来ないとあきらめている者もいる。


 そして俺も行動にでる。

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