どうやらここは異世界らしい
「…さい……下さい………お…下さい」
何やら頭の上で声が…
聞き慣れない声だ
「もぉっ!起きて下さいってば!」
「うぉっ!なんだ!?」
「こんにちは。何がなんだかわからないという顔ですね。」
目の前にはメイド服のお姉さん。この人が起こしたのか。何とも贅沢な目覚め…
「って、違うっ!何なんだこの状況!」
「ちゃんと説明するので落ち着いて下さいね?」
いわれて落ち着きを取り戻した。
「…すまない、頼む。」
落ち着いて初めて気づいたが、周りも騒がしい。怒鳴ったり、泣いたり、黙ったり、変態だったり……………
「では、改めましてこんにちは。私は案内人のシャルロットと申します。」
「高城悠真だ。よろしく。」
何とも丁寧なご挨拶につられてこっちも挨拶を返す。
「単刀直入に申し上げます。あなたは……異世界へやってきました~!そして魔王退治です!」
「…………へ?」
いきなりのことに間抜けな声が出てしまった。
「だぁかぁらぁ、魔王を倒すんです♪」
こんな満面の笑みで言われたら、疑う気も失せてしまう。
「な、なるほど…」
「よろしい。では、周りも落ち着いた様ですし、女王様から詳しいお話を伺いましょう。さ、行きますよ!」
他の4人も俺と同じ方向に向かっている。
どうやら俺たちはとんでもない所にきたようだ。