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第 8 話  三人と一匹

 ゆっくりと、深呼吸をした。

 そして、右手で二本指の手刀を作り、左手は後ろに回し印を結んだ。

 自分で聞き取れるくらいの小さな声で偈を唱え、意識を集中。

 丹田から両手の指先にポテンシャルを移動させた。



 何やら術を発動したのは、人でなくても分るらしい。

 異色虹彩の持ち主は妨害する事なく小首を傾げて、こちらを注視していた。

 これから起きる事を、ワクワクしながら待っているようにも見えた。



 全てを察したのか、由香里は既に日差しを背にして待機していた。

 対象から5~6m程離れていたが、捕らえるだけの作業である。

 彼女なら、片手にティーカップを持っていても出来ただろう。



 少女は、私の右斜め後ろ45度の位置にいた。

 左斜め前45度の角度には自信があったので、少し残念だった。

 彼女は、ギリシア語からヘブライ語にスペルを変えた。

 本気を出したのが分った。



 私が先に、ヤツを止めないといけない気がした。

 嫌な予感は……いつも現実となる。



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