7/17
研究所
まずはトランプについて調べてほしかったので、知り合いに頼んでみることにした。
「久しぶりじゃないか。今日はどうしたんだ」
とある研究所としかここでは書けないが、世界的にも有名な研究所だ。
受付に俺の名前を出して、彼を呼び出してもらうと、白衣のままで、いつも通りの小太りした体格の彼が現れた。
「実はな、これを調べてもらいたいんだ」
俺はトランプを袋ごと彼に渡す。
「調査費用は?」
「俺とおまえの仲だろ?」
「…そりゃちょっと難しいだろうな」
「なら、おいくら万円?」
そこまで行ったとき、ようやく彼は笑った。
「よし、本人だな。費用についてはいつも通りにしてくれよ。それと、何を調べてほしいんだ」
「全部だな。これについている指紋、DNA、唾液その他もろもろ、全部だ」
「そんなに重要なものなのか」
トランプを袋から取り出さずに、まじまじと見つめている。
「まあ、できるだけやってみるさ」
そういって、彼は研究所の奥へと戻った。
この件については、この調査結果が出ない限り、先に進まなさそうだから、いったん保留ということにしておこう。




