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孫娘  作者: 尚文産商堂
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公園

公園は事務所から歩いて5分とかからないところにある。

ここで毎日の様に、友達と遊んでいたと、依頼者は言っていた。

今は午後2時なので、母親が子供を公園で遊ばせているのが多い様で、けっこうな数の子供が遊んでいた。

ジャングルジム、滑り台、鉄棒と砂場という、どこにでもありそうな公園だ。

木陰には3つほどベンチもある。

そのうちの一つにすわっておしゃべりをしているご婦人に声をかけてみる。

「どうも、こんにちわ」

急にあらぬ方向から声をかけられたので、少し驚いた様子だったが、自分の姿を見て少し緊張したようだ。

「ああ、怪しいものではありません。近くで探偵事務所を営んでいる、里水光一(さとみずこういち)と申します。つかぬ事をお伺いしますが、金部市代ちゃんを見た事はありませんか」

「金部さんとこのお孫さんね。ここ最近は見てないわね」

「それ、いつごろですか」

「ここ1週間て感じかしら。仲良しの子と一緒に急にいなくなってね」

「仲良しの子?」

「ええ。お隣に住んでいるっていう子よ。木下賢(きのしたまさる)っていう1つ下の男の子よ」

「そうですか……」

自分はメモをして礼を言った。

「ありがとうございます。少し当たってみます」

「あら、それぐらいいいのよ。それよりも、あの猫のご飯売ってる店、どこだったけね。少し忘れてしまって」

「猫のご飯なら、2丁目の角の八百屋さんで買えますよ。ペットショップも横で経営してるらしいので」

「そうだったわ、ありがとうね」

こんな感じで、自分はあたりでも有名な人だ。

なにせ、何でも屋もしているから、近所では、頼りにされているお兄ちゃんと言った感じである。

そんな事を考えながら、教えてもらった木下賢という子供の家へ向かう事にした。

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