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孫娘  作者: 尚文産商堂
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プロローグ

「では、よろしくお願いします」

スーツ姿の初老の男性が、俺に頭を下げていく。

「いえ、全力を尽くして、娘さんを探させていただきます」

探偵をしている俺は、これまでいろんなことをしてきた。

一番多いのは、夫婦間のいざこざだ。

浮気の調査なんかはお手の物。ここ最近増えているのは、相手からのもらいものが、ちゃんと純金や純銀なのかといった感じの依頼も来るようになった。

ここ最近値上がりしているから、こっそりと売るつもりだそうなんだが、そう言う相談は、どこかの質屋にでも行ってやってもらいたかったりする。

ま、仕事があるだけでもありがたいから、全部引き受けてちゃんと調べるんだけどね。

今日来たのは、それとは全く違う依頼だ。


初老の男性は、スカジナビック・フラシア。61歳で、これから老後の生活をどうしようかと考えている最中だそうだ。

いなくなったのは孫娘の金部市代(かなべいちよ)。どうやらフラシア氏の娘が日本人と結婚し、それ以来、夫の姓で通しているそうだ。

見た目は北欧系の顔立ちだが、名前は立派な日本人だ。

ちなみに14歳。145cm前後で、そこそこ小さい方だという。

写真からみると、確かに、パッと見は日本人じゃない。

ブロンドの髪の毛なのは、祖父からの隔世遺伝だろう。奥さんは黒髪だと聞いている。

さて、そろそろ捜索しに行くことにしよう。

まずすべきことは、彼女が一番行くと言っていた場所に行くことだ。

今回の場合は、近所の公園でよく友達と遊んでいたというので、そこからたどってみることにする。

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