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魔王様とクマい部下

早めに投稿できました。

いつもgdgdですみません…


テディ=ベアは武官もとい騎士である。

そんな彼は現魔王の護衛の一人という地位にいる者であるが、気さくで面倒見の良さから市井の老若男女に好かれている。

外見良し、中身良しの、そろそろ将軍に昇進するかもしれないという噂でもちきりの、将来有望株である。

ゆえに彼もナディアス同様、年頃の娘さんたちから人気である。



…………さらに彼は男性にも大人気である。


いわゆる、『兄貴』と呼びたい魔族ランキングでtop5に入る強者だ。

ナディアスとは対照的に、男性に好意的な目で見られるのは人徳…魔族徳…クマ徳の差だろうか。

たまに違う意味で「お慕いしてます!」な輩もいるが、おおむねそんな感じで人気者。



「もふもふなのに…」


「開口一番それか」



前者は私のセリフ。

皆様こんにちは。魔王です。


本日は皆のアイドル☆テディ=ベアさんと会話してます。


体表は銀色の毛。

つぶらな瞳は紺色。


そんなラブリーな姿がクマです。

えぇ、黙って椅子に腰かけていれば凄く可愛い子ですよ。テディベアブランドを持っているどこぞのぬいぐるみのように。

しかし、当部下は喋らせると凄く残念な仕様になっております。

そこがいいと仰ってくれる方、是非その魅力の説明プリーズ。



「そういやさ、クマって何族?

ナディはスライムで、アリーちゃんはバジリスクなのは聞いたことがあるけど」


「……黙秘権を」


「却下。」


おいこら舌打ち聞こえてんぞ。



「プリチーなぬいぐるみから不穏な舌打ちって、お子様には聞かせられないですよー」


「その前に俺はぬいぐるみじゃないし、アンタ以外には人型に見えるんだが」


「ほんっと、可愛くない。見た目だけか可愛いのは。

……あのさ、クマって最初のころと態度が違くない?私のこと『アンタ』なんて言わなかったよね」


「つーかな、お前だけだぞ。俺のこと『可愛い』なんて形容するのは。

態度は相手によって柔軟に変化させているだけだ。」


「つまり親しみのもてる魔王ってことですね☆」


「ポジティブで結構だと思います」


「貶された?!」


タメ口から急に丁寧語にされると結構傷つくよねー。

少々ハートブロークンしながらクマを観察する私。

愛らしいぬいぐるみフェイスから漏れる、色気ある溜息(色男ver)が可愛さと妖艶さを醸し出す。

くそう、抱きしめたいじゃないか。


「で、最初の質問に戻るけど、クマの種族は?」


「忘れてなかったか……」


先ほどよりも格段に大きなため息をつく部下。

私ってかなり寛大な上司じゃないか?


そんなかんじで数分ぐだぐだしつつ、クマに教えろとせっつく。

あまりにしつこい私に諦めたのか、重い口を開く部下テディ。



「…………です」


「え?聞こえない」


「だから、ヌイ=グルーミー族です!」




「…………ぶはっ」


「だから言いたくなかったんだ!

アンタ会うたびに俺のこと『ぬいぐるみ』『ぬいぐるみ』言いやがって!」


「いや、私のいた世界では『ぬいぐるみ』ってあったし」


「ニヤピンなのがさらに腹立つんだよ!」


「完全に八つ当たりじゃん!」


「悪いか!」


「魔王に八つ当たりする魔族があるか!

ていうか私のせいじゃないよねソレ」


「数代前の魔王が俺らの一族を改名しやがったんだよ。

だから魔王に八つ当たりしてもかまわないんだ」


「元は何だったのさ」


「ヌイ族」


「グルーミーついただけじゃん!

グルーミーどっからきた?!」


「ヌイ族出身の正妃の名前。」


「………寵愛深かったんだね」


「……ああ。」





◇対談しましょ◇



魔王(以下・魔)

テディ=ベア(以下・テ)


魔「それでは質問たーいむ!」


テ「いきなりどうした」


魔「ここではテディ=ベアさんに質問しちゃおう☆という企画を行います。」


テ「無視?」


魔「質問は部下の皆さんからいただきましたー。ご協力ありがとうございまっす!」


テ「そしていつの間にマイクやらカメラやらがセットされてるんだよ」


魔「ノリが悪いですよー。ちなみにこれは放送局の方々の協力によりこの企画が成り立ってますので。

  ……にしてもテディ人気者だねー」


テ「人気かはわからないが、俺に質問なんて需要があるのか?」


魔「あるからこんなことしてるんだよ。全部本音で語ってね。これは魔王命令でもあります。

 えーっと、まずお名前をお願いします」


テ「テディ=ベア=ストラトス=ティファーニアだ」


魔「……名前違くない?」


テ「いつもは省略してるんだ。

  ……そういえば軍の登録も省略名だったな」


魔「おっと衝撃の新事実ですね。

 こんなところでぶっちゃけないでください。

 まぁいいや『今お付き合いしてる人はいますか?』」


テ「恋人のことか?いないな。

 今は仕事に打ち込みたいからというのがあるし、この職業はいつ死ぬかもわからないから、相手に余計な心配をかけたくないってことも大きいかな。」


魔「いろいろ考えてるのね

 似たような質問なんだけど『好きな人はいますか?』」


テ「いな…あー、目が離せないやつはいる、かな。

 それが恋愛感情かはわからないが……」


魔「おっと年頃の御嬢さんたち、聞き逃せない発言がありましたねー

 じゃあ次の質問。『テディ=ベアさんの好きなタイプは?あと、性別とか種族とか越えられる愛はあると思いますか?』」


テ「何か濃い質問が来たな?!

 好きなタイプ…うーん、やるときはやる子、かな?あと俺のことを許容してくれる子とか、目の離せないけど、変なとこでしっかりしてるやつとか

 後半の質問は…………黙秘権を…え、無理?うーん……人それぞれだけどあると思う。」


魔「なんだか世話好きなクマらしい回答だね。

 ……長くなっちゃったんで、そろそろ終わりましょうかね。

 それでは皆さん、機会があればまたお会いしましょう!」


テ「聞いてくれてありがとうございました?」


魔「そこ疑問形なんだね。」


魔テ「「それではさよなら!」」





つぎこそペットが出ます!


テディの本名が明らかになりましたねw

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