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託す鍵と奪う鍵

どうもどうも!

鍵を使った戦闘などもでてくるのでぜひ興味がありましたら読んでみて

くださいmxm

小鳥が鳴いている。眩しい光を受けて慶介は眠りから覚めた。

「ふぁ~もう朝か・・・・」

体というよりは気持ちのほうが疲れていた。

昨日のうちに起きた出来事が走馬灯のように頭の中を駆け巡る。

普通の人間ならば経験しないであろうことを経験してしまい、自分からその真っ只中に入っていってしまったことに後悔はしてはいない。

退屈だと思っていた日常からの脱却。必要とされた自分への価値も、その先にある未来への興味も

全部ひっくるめて自分で決めたことだった。だから後悔はしていない。

咲を巻き込んでしまったこと意外は・・・・。

「やべっ。8時か。準備準備」

慶介は咲と待ち合わせをしていた。

昨日のおじいさんから指示された場所へ行くためだ。

佐上玲子。顔も声も素性もなにもかもわからない人へ会いにいくために。

急ぎ仕度をしている途中に携帯が鳴り響いた。

「もしもし。家の前まで来たんだけどまだー?」

なんつーか。優しい声だなぁと・・・・なに思ってんだおれ・・・・

できることなら一人でいきたかった。後で怒られてもなに言われてもいいから一人でいきたかった。

ただできなかった。それは心の中にあるすこしばかりの恐怖と・・・一緒にいたいと思う心の声と・・

「いまいく!」そう告げて電話をきると朝食も食べずに家を飛び出す。先の見えぬ未来へ


携帯で言われた場所を検索しながら行き方を調べ、2人でバスを乗っている。

土曜とあって若い年代からお年寄りまで込み合っていた。

「やっぱみんな誘ったほうがよかったかな?なにがあるかわからないし・・・」

不安を口にする咲に慶介は戸惑っていた。

やっぱおれひとりでいくよ! っと言えばきっと怒るだろうし。

「あまり巻き込まないほうがいいよ。もしものときは話せばいいんだから」

窓の外を観ながらつぶやく。本心をそのまま伝えることにすこし恥ずかしさも持ち合わせて。

昨日の出来事から1日とたっていないのに 一緒にいく その言葉の意味を理解して

素直に話すことができる自分に慶介は戸惑っていた。気持ちの変化が自分でも分かるように。


バスが止まった。目的地の場所だ。慶介はブザーを押すと咲も続いて席をたった。

慶介や咲が住んでいる場所からそう遠くはない場所に佐上玲子の家があった。

家というかお店だった。アンティークな物が窓から見える。不思議な感じの家だった。

「ここか。入り口はあそこかな?」

2人そろって扉を開けた。人はいない。沈黙が続く店内に慶介の声が響く。

「すいませーん。佐上玲子さんはいますかー?」

物音ひとつしない。また沈黙が店内を包み込んだ。

「留守なのかな?どうしよっか」

咲が慶介に言葉をはっしたとき、店の奥から扉が開く音がした。

「はい・・・・佐上ですけど。お客様ですか?今日はまだ開店していませんが・・・」

奥からでてきた女性は黒髪の長い髪がなびく清楚な女性だった。俊は20代後半くらいかなっと慶介の第一印象だった。

「すいません。扉が開いたもので勝手にはいってしまって・・・」

咲がオドオドしながら佐上に問いかける。咲は人見知りだ。

「あっそれはそれは・・すいません。あけっぱなしだったんですね。」

すこしだけ気持ちを緩めてくれたのか微笑む彼女。慶介はじっとみていた。

「ちょっと慶ちゃんじっとみてたらっ・・・」

咲は言いかけて止まった。慶介の視線の先は佐上の微笑む顔ではなく胸元に吊り下げてある不思議な不思議な鍵に注がれていることに気がついたからだ。

2人の視線を感じた佐上はハッとした表情をして鍵を握り締めて強い口調を2人にむけた。


「なにしにここへきたんですか?わたし忙しいのでっ」

そういいながらでてきた扉へ足早に向かおうとした佐上にいままで黙っていた慶介が言葉を出す。

「おじいさんに言われて!鍵を預かって、ここにいけと言われたんです」

慶介の言葉に佐上は足を止め、慶介の目をじっとみている。

「本当ですか・・・?」

疑問を投げかける佐上をなっとくさせる物を慶介は服のなからだす。首にぶら下げていた鍵を。


その鍵をみて佐上は慶介たちをまたじっとみてそして入り口の扉を鍵をしめ、2人に向かい

「こちらへどうぞ」

と言い、扉の奥へ案内した。

個室にはいるとそこには本がたくさん置いてある部屋だった。人が3人はいるとギュウギュウになるくらいの部屋だ。

読みかけの本がそこに置いてあった。ここで読んでいたのかなさっきまでは・・・と慶介。


「久保田さんから受け継いだんですね。ということは久保田さんは・・・」

不安な表情を見せる佐上に昨日あった出来事を慶介と咲が語りだす。

すべてを聞き終えて佐上はやさしい顔を2人へ向けていた。

「そうですか。いままで何事もなかったのに・・・来てしまったんですね」

「いったいどうなってるんですかこの鍵は?じいさんをおっかけていた連中は?」

何か知ってる・・・佐上にすべてを問いただそうと慶介は早口になりながらも自分の感情をどうにか抑えていた。

「わたしもこの鍵を託されました。祖母からでした。祖母から聞かされた話をはじめは信じてはいなかったんです私も。」

佐上は2人に向かい知っていることを語りだした。

鍵を受け継いだのはいまから7年前、彼女がまだ20になるころだった。

成人の祝いと共に祖母からわたされたのは不思議な魅力を秘めた鍵。

「これは?」

佐上玲子の問いに祖母は語りだした。

それと同じ鍵は9つあること。守護者である自分はもう長くないから玲子を守護者にすることを。

「信じられないですよねぇ。わたしも鍵の力を見るまでは信じれませんでした」

2人に向かい微笑む佐上玲子は鍵をとりだした。

慶介と同じ形の鍵だが、数字が違う。彼女の鍵には4と掛かれていた。

「その鍵も不思議な力があるんですか?」


「そうですね。慶介さん?でしたよね。慶介さんがもつ久保田さんから受け継いだ鍵は身体を内から外まで強化と言いますか・・・普通の人間よりも発達させる力がこめられてます」

久保田の動きが思い出される。あの俊敏な動きもこの鍵によってのことだったんだろうと。

「久保田さんはその鍵をみつけていることによって生きていたんだと思います。重い病気を患っていたみたいなので・・・・」

佐上は悲しそうな顔を下にむけた。2人は呆然としていた。

この鍵をおれらにたくしたら・・・鍵の力がない久保田はどうなるのか・・・

「嘘だろ・・・だったらはやくいかねーとじいちゃんとこへ」

かけだそうとする慶介を佐上は言葉で止める。重い重い意味をこめた言葉を。

「いったら久保田さんを追っかけていた人たちに捕まります。それは久保田さんの意思に反します。」

「しらねーよ!!しぬなんておもわねーだろ!!」

軽い気持ちで受け取った・・・・死が関わる出来事に慶介も咲も始めて感じる気持ちを隠せずにいた。

「命をかけて守ったんですよ。久保田さんも慶介さんに鍵を託すとき同じ事いっていませんでしたか?」

この先なにがおきても立ち止まらず進む・・・じいさんに誓った言葉だった。

自分へのいらだちを抑えて席に座る慶介の手を咲はギュッと握っていた。

「咲さん。あなたはこの事を知っていながら慶介さんに着いてきたってことですか?」

まっすぐな瞳でみつめる佐上に咲も同じように佐上へ

「はい。慶ちゃんを1人にはできないので。私の意思でここにいます。」

「そうですか・・・。信頼なさっているのですね2人は。この先その考えは変わらないですか?」

「はい。なにがあっても最後まで私は慶ちゃんのそばにいたいと思います。」

はたからみれば告白だ。慶介も咲をじっと見ていた。

言葉はない。けど握られていたその手を握り返すことで2人は見つめ合い慶介のいらだちも消えた。

「あなたに守る力を私から授けます。きっとあなたならこの鍵を正しく使ってくれると使命をはたしてくれると信じてます」

さしだす4の鍵を咲は見つめる。

「私・・・誓います。この鍵を受け継いでいきたいから」

慶介は不安になっていた。鍵をもつことの重大さが分かってきたからだ。

それを咲もがもつことになると本当に取り返しがつかなくなることに。

おれがもつよ! その言葉を言おうとした慶介を咲はまたじっと見つめていた。

「大丈夫。私も私の意思で動いているから。後悔なんてしない」

「そっか。大丈夫だ。もしものときはオレが守る」

2人のやりとりをみて佐上は自分が間違っていなかったと心で思っていた。

「その鍵は再生と破壊。傷を癒すこともできれば、壊すこともできてしまう恐ろしい鍵です。

どう使うかはあなた次第です。思うままに使ってください」

「はい!」咲が返事をしその鍵を首にさげると佐上は本棚から一冊のノートをだした。

「このノートをあなたたちに託します。鍵を保有する人たちの居場所がのっています。」

「もう1冊これと同じノートをもつ人がいるのですが、まずは彼のもとへいくのがいいかもしれませんね」

3人が今後にむけて会話していると店の扉を叩く音が聞こえた。そしてそれに続く声も


「すいませんー誰かいませんかー?」

扉を叩く男は鍵をぶら下げている。もう1冊のノートをもっていた男から奪った闇を抱えた人間。



この語の話は

鍵の力を使い始める慶介たちや赤星たちの対立と

鍵の力をしっている組織や警察など、いろんな人物たちがかかわっていくと思いますのでこれからもぜひよろしくおねがいしますmxm

初作品なのでよみずらいと思いますがぜひまたよんでください^^

第一の鍵 幻術 保持者 赤星称矢 政府関係者

第二の鍵

第三の鍵

第四の鍵 再生と破壊 保持者 小町咲 高校生

第五の鍵

第六の鍵

大七の鍵

大八の鍵

第九の鍵 身体強化 保持者 沖田慶介 高校生

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