【プロットタイプ】ブランド
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
最期の一文が書きたくて、書きました。
自慢と言われても、後悔はありません。
『ブランド』という言葉を聞くと、紳士淑女の皆様は何を思うだろうか。やはり高級志向?
其れも理由の一つだろう。けれども本質に帰して見ると、其れは大筋の一部でしかないのである。大手チェーン店の商品だって、立派なブランドなのだから。
だから今日はブランドの話をしよう。
鏡花は身に纏うもの、日頃使う物に対しては、『お眼鏡に適えば良い』というタイプの人間なので、一つの物に対して数万を掛ける事は少ない。
が、財布だけは例外だった。しっかりとした分厚い革製の有名なブランド品。其れを俺と結婚する前から、使い続けている。少し……意外だった。彼奴は守銭奴なところがあるから。
「んー? 財布? 別に珍しいものではないよ。店内は息が詰まる程だけど、御客はそれぞれ。そりゃ『推しですっ!!』って固めてくる人も一部でいるけど、公園の道で擦れ違う人々が殆どだし」
せっせと鞄の整理をしている時に、俺が財布の話をすると、そう呆気らかんと帰ってきた。
あまり気にしては居ない様だった。其れがさも当然であるという様に。
「あとやっぱ丈夫なんだよね。鞄の出し入れ激しくても寄れないし、壊れないし。…?高い金を払ってるのだから」
そう言うと、俺の掌の上に愛用の財布を置いた。何年になるかは知らないが、確実に三年は経過している。それでも新品同様、しっかりとした硬い艶がそこにはあった。
「まぁ、高いからブランドって訳では無いか」
「そうだよ。私達がしょっちゅう目にする〇〇〇とか△△△とかの大手チェーン店。あれもブランド。ブランドという『信頼』の元に私達は取引をしているんだ。
『この店ならば大丈夫だろう』、『おかしな事態にはならないだろう』そう言った信頼の元で、売り買いをしている。だから問題が起きると容赦なく炎上するじゃないか。
人間、信頼を失った時が一番怖いのだから」
「では、その財布が一ヶ月駄目になったら」
「貴様、財布界の武将であろう!? 本を包むシュリンクじゃなかろう!? ちょっとぶたれたぐらいで喚くんじゃねぇ!!
と、旅行先のシャンプーが合わなかった時、自分の髪に叱咤する様に叫ぶかもー」
ブランドと聞くと、高級志向ってイメージがあると思います。其れも一部分は正解な気がします。
でも本質的にはやっぱり『信頼』じゃないかな。
お祭りの屋台、ちゃんとした店舗があって、そこが屋台を出してる方が安全。と言うではないですか。
これには訳があるのですが、あえて言いません。
何故安全かって言われたら、やっぱり『社会的信頼』。
『おかしな事しないだろう』、『これが崩れたら至る所で炎上するだろう』、『痛手半端ないだろう』。
この信頼こそが、多分ブランドの価値。
『何入ってっか分かんねんなぁ!!』と、疑心暗鬼になる%が低い。
高い金出すんだから、元を取りたい。絶対取りたい。
でも何処かのブランドの使用者のお言葉、
『あのね、海外セレブってその靴で何時間も歩くの? 歩かないでしょ? だからデザイン性に振って、脆いんだよ』
其れを聞いた時の私。
『丈夫であれよ!! 戦国武将の如く!! 前線で打たれたぐらいで折れるなよ!! 城に囲われている姫か!!
シュリンク(本を包むビニール)ちゃうねんぞ!!』
という言葉が書きたくて書いた話。