灰の森の陽の社(単独版)
初投稿です。
お話未満のお話ですが、短いですので一目でもご覧いただければ幸いです。
ビルが立ち並ぶ
都会の森に
ひっそり隠れるようにして
小さな小さなお社がある
忘れられたよう日の影に
忘れられぬよう赤い鳥居
敬うことは必要ないから
畏れることも必要ないから
信じることと祈ること
それだけあれば幸せなんだよ
小さな小さなお社に
腰掛けるよう白装束
にこりと笑って空見上げ
足をばたぱた揺らしてる
今日は誰が来るのかな
今日もあの子は来るのかな
忘れられぬよ日の影に
輝く小さな白い灯が
降り注いで来る陽の社
吹き抜けていくビル風も
この社だけは避けていく
小さな小さなお社は
小さな温もり溢れてる