表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【詩集】Shangri-La

神々が人間を作り、人間が人工知能ロボットを作る

作者: 野鶴善明

 神々は粘土をこねて人間を作った

 太古の昔は神さまだって

 仕事をしていたのだけど

 毎日働くのはしんどいと感じていた

 畑を耕したり

 狩りをしたり

 魚を獲りに行ったり

 家事をしたり

 そんなことを人間にやらせたかったのさ


 神さまが人間を作った時

 神さまは粘土に神さまの血を混ぜた

 だから人間には魂が宿った

 恋をしたり

 なにかに夢中になったり

 悲しくて泣いたりするのは

 そんな神さまの血が騒ぐから

 人間の胸には

 神さまが宿っている


 人間はやがて

 ビニールハウスで野菜を栽培したり

 家畜を育てたり

 魚を養殖したり

 石油を掘ったり

 パソコンを叩いて事務をしたり

 工場で物を作ったり

 いろんなところへ配達したり

 家事をしたりと

 毎日の仕事が面倒になった


 人間は神々と同じように

 自分を仕事を誰かにやらせようとして

 人工知能ロボットを作った

 でも人間はずるいから

 馬のかわりに

 機関車を作ったり

 自動車を作った時と同じように

 人工知能ロボットには

 人間の血を混ぜてやったりはしなかった


 人工知能ロボットには魂がない

 アルゴリズムの計算通りに動くだけ

 人生の喜びも苦しみも知らない

 だけどいつか

 天才科学者が

 人工知能ロボットに

 人間の血を混ぜてあげるかもしれないね

 人工知能ロボットも魂を持って

 恋をしたり

 なにかに夢中になったり

 悲しくなって泣いたりするかもしれないね


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ