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覗き覗かれ、聞き聞かれ  作者: サッキ―(メガネ)
2/2

出会い

洋平と実咲が出会ったのは2年前。


実咲の部署に課長としてやって来たのが洋平であった。


最初は実咲の一目惚れだった。


実咲は仕事帰りの洋平に偶然出会ったように装い、何度も話しかけた。


洋平は何度も会う内に実咲のことが好きになった。


2人が付き合うのに、それほど時間はかからなかった。


しかし、それから2人の異常な生活が始まった。



2人は付き合ってからすぐに同棲を始めた。


幸せな同棲生活だった。


その生活に変化が現れたのは、同棲を始めてから1ヶ月経った頃だった。


最初に異変に気付いたのは洋平の方だった。


洋平は自分の部屋でたまたま隠しカメラを見つけたのだ。


「(一体誰が仕掛けたんだろう。)」


しかし、洋平はその隠しカメラを元の位置に戻した。


誰が仕掛けたにしろ、自分を見てくれている。


その事に洋平は興奮したのだ。


さらに洋平は、自らも隠しカメラを仕掛けることにした。


一体誰が仕掛けたのかを知るために。


結果はすぐに現れた。


隠しカメラを仕掛けた次の日、写っていたのだ。


カメラの映像を確認している実咲の姿を。


洋平は衝撃を受けた。


まさか恋人が、それも普段真面目な実咲が盗撮をしているとは。


すると、実咲は今度は洋平の仕掛けた隠しカメラを見た。


実咲はカメラに向かって笑顔で手を振っていた。


「(気付いてたのか…。)」


洋平は驚く以上に、興奮した。


「(自分と同じ癖を持った人間がいたなんて。それも彼女になるなんて…。)」


洋平は体の底から何かが沸き上がってくるのを感じた。


なんとも形容しがたい感情。


欲望、興奮、それらが入り混じったような感覚。


洋平の体は震えた。



それから2人は自然な流れで別居を始めた。


お互いの興奮と欲望を満たすために。


もちろん、恋人らしくデートもするし、週3、4回は情事を重ねている。


近いようで遠い、そんな距離感で2人は満足だった。


しかし、洋平は最近、この生活に違和感を覚えるようになった。


そして、それは実咲も同じだった。


どういう心境の変化があったのだろうか。

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