表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/11

7、 美女は恥ずかしがり屋です。

 「ここまででいいわ」

 「嫌だ」

 「どうせ部屋に行きたいからでしょ?」 

 「その通りでございますが、ご検討のほどよろしくお願いします」

 「なんで今日イチのドヤ顔なのよ・・」

 「ま、いいや。それじゃ明日学校で」

 「え、明日学校ないわよ?」

 「う・・・っそ」

 「いや本当、明日は土曜日」

 「・・・」


 今日一日、それに固執してきたせいで曜日という概念が頭から消えていた・・ってそれよりも!

 これは、今言うべきか。

 正直さっきまでは言う気はなかった。

 ゆっくりでもいい、そう思ってたから。


 「晴馬」

 「はいなんでしょうかお嬢様」

 「そのテンション止めて・・・デートしましょうよ、明日」

 

 多分すごく間抜けな顔をしていたと思う。

 だって、俺だってそう思ってた。

 すると、さらに衝撃的な言葉を重ねられる。 


 「あ、やっぱなし」

 「え?なんで?」

 「晴馬から言ったらいいよ、行ってあげる」

 「く・・・」

 

 それは反則だ、あまりに小悪魔的な笑みを見てしまっては、引くに引けない。

 

 「お嬢様、私と逢引をいたしませんか」

 「なんでそういうキャラにしたがるのよ・・・それじゃ後で連絡入れるわね」

 「分かった」


 嬉しい気もするが、一杯喰わされたという衝撃が勝って、上の空になる。

 風呂では溺れそうになり、階段では滑って脛を強打した。


 ほぼ同時刻。

 神原家の二階突き当りの部屋でピンクのルームウェアを身に纏ったとある美女はベットの上を行ったり来たり、赤面させていることを、晴馬が知ることは無い。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ