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空っぽの少年~家庭~  作者: 月見酒
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空っぽの少年~苦しみ~

警察はこの事件を強盗殺人として捜査した。

だが犯人は見つかることは無かった。

少年は親戚に引き取られたが、あまりいい扱いは受けなかった。冷暖房のない部屋をあてられ、ご飯も親戚家族とは違うものを与えられた。だが

家族を失った少年にはこの程度では苦痛すら感じなかった。


少年は何も考えずにぼーっとしていることが増えた。いわゆる、虚無感というものだ。

そんな自分を変えようと少年は必死に、自分に抗った。自分が1番得意なこと、習い始めた武術に励むことでこの虚無感を振り払おうとした。

だがどれだけ励もうとも、どれだけ他人にチヤホヤされようとも、どれだけ疎まれようとも、やはりこの内にある虚無感は無くならなかった。


それから数年経ち、少年は若干14歳にして武術会での頂点、世界チャンピオンに輝いた。

この日が来るまで毎日稽古に励み、自主練習をし、努力を重ねてきた。

みるみる力をつける少年に対し、一部の人間はその嫉妬からか、数々の嫌がらせをしてきた。

それらを乗り越え、今少年は表彰台に立つ。


しかし数年前から少しも変わらず、少年の心には虚無感があった。

少年自身にも分からなかった。あれだけ努力してきても、この界隈の頂点に立っても、なぜこの虚無感が無くならないのか。

この虚無感を埋めるためにここまで来たのに、

埋まるどころかさらに増した虚無感。


少年にとってこの虚無感を埋めることこそが生きがいになっていた。

家族を失くしたその日からずっと、この空っぽを埋めるために奔走してきた。


だが気づいてしまった。

この虚無感は生きている限り続くのだと。

そして少年は願う、


『死にたい』と。


空っぽの少年~生き地獄~ へ続く

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