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女性器を主人公にして全年齢対象小説を書く際に使用する彼女の名前についての考察

作者: halsan

「おい竜王」

「何だ作者」

「俺、今度、女性器を主人公にした全年齢対象の小説を書いてみたいんだけど」

「頭沸いてんのかお前」


「えー。頭が悪そうなおっぱい持ちの主人公でファンタジーの連載を100話も書けたし、ちんこが主人公の悲しい童話も書けたし、なによりきんたまのホラーが予想以上に好評だったんだよ」

「だからって女性器とか、勝負しすぎだろう作者よ」

「だってさ、男女平等の時代だしさ。安倍政権も女性登用って言ってるじゃん」


「で、どんな話なんだ」

「女性器がロッキングチェアに腰掛けて、次々と事件を解決するミステリーだ」

「お前、そんな無茶なシチュエーションを読者に想像強要するわけ?」

「無茶か?」

「ちんこが涙を流しながら池に身投げするシーンを想像するより無茶だ」


「じゃあ、トラックに跳ねられて死んだニートが、異世界の姫様の女性器に転生し、魔王となってハーレムを築く話」

「お前、それを全年齢対応で書く自信があるのか?」


「それなら、病気で余生短い少女が異世界の少女の女性器に召喚されて、2人で仲良く、時には喧嘩もするけど、良い友だちでいて、最後は少女の幼なじみと結ばれる純愛ラブコメディー」

「お前、頭おかしいだろ?」

「うるせーな。とにかく、医学書じゃねーんだから、女性器のままじゃ可愛げがないだろ」


「お前、女性器の愛称がどれほどやばいのか知っているのか?」

「そんなにやばいのか?」

「お前、忌野清志郎さんって知っているか?」

「知ってるよ」

「彼がな、昔、ある生放送の番組でその愛称を替え歌で歌ってな、その後大変だったんだぞ」

「マジか」

「マジだ。今はニュース番組のキャスターをやっている司会さんが生放送でお詫びしたんだぞ。共演の女性シンガーさんは大爆笑だったがな。結果、それまで干されていた清志郎さんは、さらに干されたんだ」

「それは災難だったな。今度動画を検索してみよう」

「な、清志郎さんの例もあるから、女性器を主役にして小説を書くなんてやめとけ」

「清志郎さんでそれなら、清志郎さんの足の爪の垢ほどの価値もない俺では、どう考えても『小説家になろう』から垢バンだな」

「そうだ。後、清志郎さんの足の爪の垢さんに謝っておけ」

「清志郎さんの足の爪の垢さん、すいませんでした。ところで、それなら新しい別の名前を考えたらどうだろう」

「まだこだわるかお前は」


「例えば、ちんこと対なのがヒントにならんかな」

「ほう、面白い解釈だな」

「表と裏、ならば『裏ちんこ』というのはどうだ」

「『裏』という表現そのものが、どう考えてもやばいだろ。そっち方面での解釈の方々が出て来たら、それこそ全年齢どころか、R15でも収まらんぞ。下手すると違法アップロード扱いだ。それに『私たちは裏と呼ばれた。これはセクハラだ』と、どっかの議員連盟から訴えられる恐れもあるぞ」

「却下か」

「却下だ」


「それなら、物質と反物質を例に、「反ちんこ」ならどうだ」

「何そのちんこ反対同盟。『反ちんこは考える』とか、『反ちんこは行動する』とか、全部ちんこネガティブキャンペーンになってしまうだろ。万一見逃してもらっても、ヒロインの反ちんこが、ヒーローのちんこに出会ったら、その場で対消滅のビッグバン一択だぞ。それでいいのか」


「ならば、既存の愛称を読み替えるのはどうだ。『お100×100ことか」

「何て読むんだそれは」

「おひゃくかけるひゃくこ」

「お前がそれで納得できるなら構わんが、ひゃくかけるひゃくは『まん』ではなく、『いちまん』だ。まんは単位であって計算結果では使わん。そういうところで学のないのがばれるから、気をつけろよ」


「それなら、敬称をつけるのはどうだ?」

「例えば?」

「くん付けだ。『お○○こくん』どうだ?」

「文例『貴様、誰だ、もしや、お○○こくんか?』におい嗅いでるぞ。却下」


「それならさん付けだ。『お○○こさん』お、ルサンチマンみたいでかっこいいな」

「文例『貴様、誰だ、もしや、お○○こさんか?』酸化させてどうする。男女産み分けで女の子を目指す方法でも解説でもしたいのか? そもそも、ここで○○使っている時点でアウトなのを理解せえよ」


「やはり、全く別の名称を模索するしか無いか」

「だから、なんでそこまでして、女性器を主役にして小説を書きたいのだ?」

「えー、だって、制覇したいじゃん」

「ならば、先に『尻』を書いたらどうだ?」

「竜王、わかってねえな。所詮爬虫類か。尻は別格なんだよ」

「どういうことじゃい?」

「尻には性別がない。そして尻は千差万別だ。例えば、ちんこやきんたまやお○○こがチェンバロなら、尻はピアノフォルテだ。わかるか? 高低と強弱を兼ね備えるマトリックスな存在。それが尻だ」

「例えはさっぱりわからんが、語るのう、お主」

「おうよ、最終目標はエレガントな尻の物語よ」


「ならば、女性器については、このやりとりを『作者は女性器だ』と押し切って投稿したらどうだ」

「うお、竜王頭いいな。 さすが最強の存在」


 こうして真夏日の夜は更けていく。

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― 新着の感想 ―
[一言] 着想が面白く、笑えました。 自分はできるだけ全年齢向けの作品を書こうという風にしてます。 でも、halsanさんのように隠語を用いながら、 そういったネタも全年齢向けに使えると楽しいんだろ…
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