入隊試験①
黒瀬大佐に言われた通り退院してから
基地の前に来た門の横には
【陸軍玖嶺基地】と書いてある
中に入ると門番の兵士がジーっと睨んできた
その目つきは殺意と警戒が入り混じっていた
「我が基地になんのようだ!」
門番の1人が言ってくる
「神原旭だ試験を受けにきた」
「はぁ!?試験を受けにきた?ここはどこかわかっているのか!帝国が誇る魔導機甲師団だぞ!貴様のようなどこ所属かわからん者が来るところでは無い!」
おかしい話が違う……はっ!
「では黒瀬大佐が嘘をついてると!?」
「黒瀬大佐がそんなことを言うわけないだろう!さっさと帰れ!」
異様に帰らそうとしている
「どけ!門番には申し訳ないが試験を受けさせてもらう!」
一歩前に進むと門番は持っている銃や軍刀を構えた
「ほう?自殺しにきたか?今すぐにでも貴様の首を飛ばしてもいいんだぞ!」
「やってみろ!死ぬ覚悟はとっくにできている!ここで死ぬか、戦地で名誉ある死を遂げるかだっ!」
また一歩前に進み拳を構えると
門番が武器を下ろした
困惑していると門番の1人が喋った
「一次試験は合格だ数人に武器を構えられても来る勇気があるとはな、噂は聞いている二時試験も頑張れ」
先ほどの殺意のある顔とは違って笑顔だった
「あっありがとうございます」
やっぱりそうだ試験はすでに始まっているんだ
門番が道を開けてくれ基地の中に入った
中ではドラゴンに乗った兵士や
戦車を整備している人がいた
近くに小屋があり、そこをノックをすると
前に黒瀬大佐と一緒に来ていた軍人が出てきた
「はいなんですか……おやあなたは確か神ば…なんでしたっけ?」
「神原旭ですよろしくお願いします」
「そうそう、神原君ね黒瀬大佐の怒号を聞いても動じなかった人としてこの基地では有名だよ、見た感じ一次試験は通ったみたいだね」
「はいなんとか」
「じゃあ二時試験の説明するね、ここら辺に座って楽にしてね」
そう言われて簡易的なイスに座らされた
「とりあえず二時試験は体力とか測定するからね。
試験は簡単に言うと重いもの持って走ってもらい、射撃訓練をして、戦車やフォルモサを操縦してもらってどんな魔法を使えるか見せてもらう感じだね、質問あるかい?」
「フォルモサや魔法ってなんですか?記憶がなくて」覚えているのは海に落下するまででその後に病院に目覚めたところまでしか記憶がない
実際に知らないって言った方が正しいかもしれないが
「えっ?!記憶をなくしてると聞いたけど、そこがないのか……弱ったねぇ、まあ順に説明していくね」
「はいよろしくお願いします」
「あっ言い忘れてた僕は篠宮よろしくね」
「はい」
「とりあえず、魔法を知らないって言ってたけど、魔素についてはわかる?」
「まそ?」何を言ってるかわからない
「あーそこからね、魔素っていうのは自然や鉱物、大気や海洋にもあるこの世界中にあるものだね。ただ元素と違うのは魔素は物質を形成するのではなく物質から出るだけってこと
ここまではわかった?」
「はい」
「じゃあ次ね、この感じだと魔法の使い方もわからないよね?」
「はい」
「うーん見せた方が早いか」
篠宮さんは手招きをして小屋の外に出た
外に出ると右手の袖をまくり横に向けて腕を伸ばした
「マナを使うと人にはできないことができるんだ、例えば何もないところから火を出したり、武器を出したりねそれが魔法」
右手が光だし魔法陣が篠宮さんの腕の周りにできた
突如右腕から火が出て来た!
「こんな感じでね、魔法には適性があって、個人に合うものは簡単に力強く出せて効率がいいんだ僕は火が得意じゃないかなこんな威力だけど…」
その言葉にびっくりしたあの炎は昔から見た火炎放射器の映像と同じくらいの威力だった
篠宮さん曰く使える人はもっと強いとなるとどんな威力になるか想像できない
「僕が得意とするのは……追いついてる?大丈夫?」
「すいません、炎が得意な人の威力がどんなものか想像つかなくて」
「まあそうなるよ、上手く言えないけどその人1人で戦況が一変するぐらいかな、じゃあ続き話すね」
1人で戦況が一変するぐらいか
篠宮さんが右手を向けて来た
「ちょっとごめんね」
突如自分の体が勝手にしゃがんだ
その後立ち上がりジャンプした
「すいません、体勝手に!」
「いいや、僕が操ってるんだ」
篠宮さんが右手を下げ
身体が自由になった
「ごめんね勝手にやっちゃってこれが僕の能力身体操縦だよ」
「これが篠宮さんの魔法ですか」
「そうさっきより印象薄いかもしれないけど、さっきの炎より使うのもラクだし長時間できるよ、とりあえず魔法の使い方もわからないよね?、良かったら手伝うけど」
「はい、お願いします」
「はーい、じゃあまた体を使わせてもらうね」
右手を向けられ体が勝手に動き出す
「聞き手はどっち?」
「右です」右手が前に出された
「炎をイメージして、言うことを復唱して『カグツチ(火の神)よ我が体に力を分けろそなたの力を今ここに解き放て』」
「カグツチよ我が体に力を分けろそなたの力を今ここに解き放て」
右手が勝手に動かされる中で段々と腕が熱くなって来た
じわじわと魔法陣ができ始め腕に小さい魔法陣ができた
「おー!この後どうするのですか?!」
「魔法を放つから準備してね」右手の内側から何か出てくるのがわかった
ボワと一瞬だけ炎が出た
「これが…魔法!」
「初めてにしては十分だよ、ちなみに詠唱をした方が時間はかかるけど威力は増えるからね」
「わかりました」
「じゃあそろそろ二次試験始める?、わからないところは教えるからね」
「はい、お願いします」




