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全部、私の言い聞かせ。

作者: 鴨鷹カトラ
掲載日:2026/01/09

無視したアラーム。

約束なんて嫌いだ。


延々と繰り返す、私の中の朝。


ぐっとぐっと堪えるも。

忘れられない気持ち。


そうだろう?知らないままが良いんだ。

馬鹿のまま死にたい。下らない。




嗚呼。朝が怖くて沈没。

手を伸ばしたって救われない。


知ってしまったから。

もう戻れないと悟ったの。


幸せが怖くなって。

信じるのも怖くなって。


全部、自分の言い聞かせ。

胸に空いた穴。




想像していたほど。

世界は甘く無かった。


陽気なステップを、馬鹿みたいに繰り返す。


ずっとずっと解らない。

あなたの想いが知りたくて。


求めるほどに暗く閉じ込められていく。

噓で固めた外核。下らない。




恐怖だけがこの体を埋め尽くしていく。

煙の中から忌まわし記憶が姿を現す。

喉が枯れるまで叫んだ日を。

涙が枯れるまで泣き続けた日を。

助けを求める人で溢れた箱舟は波に飲まれ塵となった。

未来永劫の救済なんてのはない事を知った。

神が完成させた文物も虚構だったのだ。

化石の星が彼らを見やっている。

別れの挨拶に値札が付けられる日が来るのだろうか。

古き文物は滅びゆくべきなのだろうか。

幸せから一度背を向けたのに、救われるのは偽善なのだろうか。

手を汚してまで救った人が幸せになりますように。

あなたの澄んだ瞳が穢れる事はありませんように。



どうか最後見る夢が幸せな結末でありますように。




嗚呼。全部が嫌いになって。

手を伸ばすのも億劫になって。


あなたのことしか。

考えられなくなっていく。


幸せになってほしいな。

馬鹿のまま死んでほしいな。


私のようにならないように。

胸を覆うその手。








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