第6話 コルロ星その3
「おーいほのかーおーきーろー」
「ふわぁ〜まだ眠いんだけど」
「春菜子ー何食べる?あ、フルーツか」
「いやーお肉がいいなぁー」
「え?」
「みんなー早く行くよー」
「今日は初歌早いな」
「じゃあ行こうか〜」
「なんか街の様子変じゃない?」
「確かに、妙に静かだね」
「あ、タルフー」
「お前等大変や!街にウイルスが撒かれたんや!」
「ウイルス?」
「ああ、わいが早くに気づいてある程度感染は
抑えられたんやが、かかった奴、一瞬で塵になっちまったんや…」
「エグいじゃん、私達もやばいかな?」
「解析した結果わいたちの種族のみ効果がある感じや」
「どうするの?タルフ」
「どうせやったんはグーズカンパニーの奴らや。今から奴等の本拠地、叩きに行く」
「とうとう本拠地か…」
「不安なの、いちご」
「まあ少しだけ」
「私達なら大丈夫でしょ」
「「そうかな…そうかも」」
「わいもお前さん等が戦ってる時に協力するわ」
「おおー、でもほんとに大丈夫?」
「舐めんなよ?わいの棍棒はサイキョーなんや」
「ならいっか、じゃあ行こう」
「おう!今回もわいが案内するわ」
ーーグーズカンパニー コルロ星本拠地
「ついたで」
「見張りが結構多いね、面倒くさいなぁ」
「私が囮になるよ」
「いいの?ほのか。ボスしばきたいんじゃないの?」
「しばきたいけど、それよりも入り口付近殲滅させといたほうが後々挟み撃ちされずに済むでしょ。終わったらすぐに追いつくから」
「じゃあ頼んだよ、ほのか」
「うん、任せて」
ザッザッザッ
「誰だ!」
「………」
「こいつ例のニンゲンだ!囲め!」
(今のうちや!中に行くぞ!)
「おいニンゲン聞いているか!少しでも動いたら打つ!大人しく降伏しろ!」
「……降伏?するわけないでしょ」
「そうか、お前達、打てぇー!」
ババババババババハババババババババ
「かかってきなよ【神器解放・猫又】【神威・猫又】」
「いくよー!【伍式・森羅壊猫】」
「「「「うわぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」
「あはははは!!!たのしー!」
「【陸式・一紫閃撃】!!」
一方その頃ーー
「外の音やばいね」
「ほのかはどんだけ暴れてるんだろ」
「さ、お前さん達、早くボスのとこに行くで」
「りょーかい」
「わいの仲間たちも見つけたらできる限り助けよう」
「お、この部屋とかそうじゃない?(・・?」
「ほんまやな!おーい助けに…」
「止まるなー!走り続けろ!」
「なんや、これ…」
「貴様!今止まったな!おいグル!食っていいぞ!」
「ぎゃあああお!!!」
「た、助けt…」
「……先に行こう、あいつらは助けらない…」
「…しゃあないな、あれは無理や」
「本当は助けたかったんだけどね…」
「私達はできることをやろう。そのためにも早く進んでボスを殺そう。」
「やな、いつまでもくよくよしてたらあかん!きっともうすぐそこや、気ぃ引き締めな!」
「よし、じゃあ行こう」
「ここかな?ボスは」
「おそらくな」
「じゃあ入るよ」
「ようこそ。ニンゲンそしてタルフレッドよ。」
「なんでわいの名を知っとるんや!」
「先程、仲間を見つけただろう?奴等が吐いてくれたよ。貴様やそこのニンゲンの詳しい情報をね。」
「さぁ、俺を倒すのだろう?やってみろ。」
「っ!やるよ!みんな!」
「ふふふ…ぐははは!改めて名乗ってやろう!
我が名はグーズ・バレッタ!貴様等を殺すものだ!」
20分程前ーー
「ふぅ〜疲れた〜これで入り口は完全攻略かな?」
みんなもかなり進んだだろうしそろそろ追いつかないと。
道中の敵はなるべく倒していったみたい。
「よっ」ドーン
多少残ってはいるけど、数は外ほどではない。
「ほら!さっさと動け!止まるんじゃない!」
ん?声が聞こえる。この部屋からやな。様子見るか。
「ぎゃあああお!!!」
「働け働け!止まればお前等は餌だ!」
奴隷か?少なくともあれはタルフの仲間だし、
助けて恩を売っとくか。
「こんにちわ。」
「ニンゲンだ、グル!食い殺せ!!」
「ぎゃああぐるぁぁあぁあ!!!」
「【神威・猫又】【参式・刻月】」
カキィン!!!!
弾かれた!?硬すぎでしょ、こいつ
「そうだ、ニンゲン!グルは硬い!貴様にこいつは
殺せない!一方的に食われろぉ!!!」
「ぐぎゃぁぁあぁあ!!!」
「【肆式・烈光撃】」
カキィン
んーまた弾かれた、めんどいなぁ〜。
「いくらやっても無駄だ!諦めろ、ニンゲン!」
「それは無理かなぁ【神器解放・猫又】」
「みんな待ってるから、ちょっと本気出そっと【漆式・壊斬・燐月】【捌式・創斬・光月】」
「ぎゃあああううぅぅう!」
よし、通った通った。
「な、何!?グルは無敵なんだぞ!負けるはずがー」
「負けるんだよ【玖式・創破滅焼】」
「ぎゃあああぁぁぁああああぁぁ!!!!」
「う、嘘だ、嘘だ嘘だ!!」
「ばいばーい」
ふぅ、早くみんなのとこ行かないと。苦戦してなきゃいいんだけど…。