魔族の子
クレアは魔物と聞いて、いつもクエストで討伐している人外の怪物ことを思い出した。それでいくと魔力を有し、魔術を意のままに操る師匠も、魔物だということになるが…
「元々、魔物は魔法生物の意で使われてたの。魔法が衰退した今は、人外の化け物どものことで使われることの方が、多くなったけれど…」
ちなみに、いつもクレアがクエストで倒しているのも、魔法生物が多いということを、マホミルが教えてくれた。
「その魔法生物の中でも特に人の姿を持つのが、いわゆる魔族ね」
「魔族?あの物語とかでよく出てくるやつ??」
「そ」
え、…じゃあ師匠 魔族ってこと???!!!
いやぁ、驚きだわ〜。全然[魔族]って感じしないのに
ん?ちょっと待てよ…ていうことはさ……
「私って魔族だったりする??」
「めっちゃする」
「え゙ぇええ゙ぇぇ〜〜〜〜!!!!」
いつになく即答だった。それも表情を一切変えずに言ってくるから、そのことがマホミルにとって当たり前のことだということで、余計驚いてしまう。
クレアは愕然とした。その返答が意外だったのか、クレアの目が大きく見開らかれる。机を手で押し上げて、バッ、っと勢い良く立上がった。驚きのあまり、ここが店内だということも忘れて大声で叫んだため、周りから視線が集まる。それこそ[マジで⁈]と言わんばかりである。マホミルはため息をつき、呆れ顔で言った。
「…逆になんで今まで知らなかったのよ……」
「だって今知ったんだもん」
「そりゃそうだ」
「ずっと人間だと思ってた……」と、クレアはショックで顔をテーブルにうずくめて言った。そんなクレアの様子を見て、マホミルは苦笑いする。
「別に人間っていうのも強ち間違いではないわよ。ヒト類似の生物の総称としても、人間というから」
そうでもしないと、人外の魔族の人権がなくなるからね…と、マホミルは密かに思うのだった。魔族に人権があれば、私は今頃家族と平和に生きていただろうか。
……まぁ、今はそんなことどうでもいいや。
「外 行きましょう。演習するから」
——マホミルとクレアはカフェを後にするのであった。
おまけ:背後霊
クレア「夕方のテレビ番組で心霊写真特集をやってたんだけど、その内の一枚にたまたま写りこんだイアデルが地縛霊として解説されてた。しかもその写真撮った私は、行方不明なんだって」




