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虚言の堕天使  作者: みさこんどりあ
第二部 亡霊少女の異世界放浪旅
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それぞれの魔力質の色

亡霊少女は猛省した。

あのあと、晴れてクレアの弟子入りを記念して、一緒にカフェに食べに行った(イアデル?そんなの知らん)。


もちろんマホミルのおごりで。

そこまでは良いのだが、「好きなだけ食べていいよ」と言ったら、マジで好きなだけ食べやがったアイツ。


「好きなだけ食べていいよ」っていうのも、たいがい、社交辞令に決まっている(まぁ、クレアに社交辞令が通じるわけないが)。


そして今現在…どう考えても頼みすぎだろ、というほどの量を一人で頬張ってる。


プリンアラモード、パンケーキ、カヌレ、パフェ、マカロン、マドレーヌ、etc…


メニューのデザートの欄指差して、「こっからここまでください」って…どういう頼み方してるのよ!ホントに!


流石に店やっててお金はあるとしても、その量は引くぞ普通に。


誰か助けてくれ。


「店主さん改め、ししょーは何も頼まなくていいのー?」

「んー、私はコーヒーだけで十分だわ…」




今度甘いもの食べに行く時は一人でこっそり行こう、とマホミルは決意するのであった。


…まぁそんなことはさておき、改めて弟子入りについて考える。正直なところ、弟子なんてとったことないから、私もどうしたらいいかわからない。えーっとなんだっけ?魔法だっけ?流石に私は魔法は専門外だけれど、基本的な知識はあるし、そこらの一般人よりかはずっと教えられると思う。


う〜ん、でも最初はどうしようかしら〜。何から教えようか〜……


「あ!」

「? ししょー、どうしたの?」


マホミルはくるっ、と手を回し、空間に小さな星型の穴を浮かび上がらせる。そしてその中に手を突っ込み、あれでもないこれでもないとゴソゴソと中を探る。


「あった!」


中から取り出したのは、拳よりひと回り大きい水晶玉だった。付属の小さなクッションと一緒に、テーブルの上に置く。


「これは魔力質を測る水晶。例えば…そうね、」


そう言ってマホミルは、水晶玉に手をかざす。すると、水晶玉が紫色の眩い光を発した。あまりの眩しさに、向かい側に座っていたクレアも、思わず目をつぶった。


「こんなふうに、対象の魔力に反応して、魔力質に対応した色に光る魔導具なの。魔力質で使える魔法や得意な魔法が、ガラッと変わるからね」


そう、まずは魔力質を調べて、次にそれに応じた魔法を教えようというわけだ。

今度は水晶玉をクッションごとクレアの方にすーっと押して、テーブルの上を滑らせると、マホミルはこう言った。


「ということで……はい。今度はクレアがやってみて」


クレアは恐る恐る水晶玉に手をかざすと、水晶玉の中が淡い黒色の光で満たされた。黒が水晶の中で靄のようにゆっくりと蠢き、渦巻いた。


「黒か。珍しいわね。黒は‘物質 物理攻撃特化’の魔力質ね。同じ[物質の魔力質]の‘物質 魔術特化’に比べて、使える魔法の種類や威力は限られるけれど、相手のステータスを下げる魔法が使えるわ。あと、肉体強化魔法も使えるから、物理攻撃においては物質 魔術特化よりずっと強いわ」

「へー。なんかよくわからないけどすごいねー」

「丁度 今のクレアの戦闘スタイルと相性が良さそうね。あとで実践しましょうか」


ふとクレアは疑問に思い、マホミルに問う。


「そういえば ししょー」

「何かしら?」

「魔法を使うのに魔力使うんでしょ?魔力って誰にもあるの?」


マホミルは一瞬考える素振りを見せるが、開き直って口を開いた。


「極稀な例外を除き、魔法生物にしかないわね。…まぁ、俗に言う魔物ってやつね」



おまけ


クレア「イアデルが、かっ○寿司のお皿と一緒に流れてくる新幹線に轢かれて死んだ」

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