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虚言の堕天使  作者: みさこんどりあ
虚言の堕天使
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犬鬼灯の花が咲く

黒歴史になる予定のもの&ド素人

「そういえば、3日ほどいなかったことあるじゃない?結局、あれどこ行ってたの?」


「あー、あれか。パチーカ達から聞かなかったの?ワタシ隣町にちょっと買い出しに行ってたんだー。この前のフォンダンショコラ、そこで買ってきたの」



「結局パチーカに全部食べられちゃったけどさー」

そんなことを話しながら、シルビアとマホミルは二人並んで廊下を歩いていた。

「コツコツ」という1つの足音だけが廊下中に響く。






ドッカーン







急に目の前の壁がいきよいよく吹っ飛んだ。

シルビアとマホミルは壁があった場所を見上げる。マホミルはとても驚いてフリーズだったが、シルビアはのんきな顔で眺めていた。慣れるって恐ろしい。




「うわまた壁壊れたみたいねー」


「とりあえずここの壁は壊れる運命なのね!?」


「まぁ、そろそろ作者がネタ切れだったんじゃないかしら」



「…ていうか壁の向こうにいた人は大丈夫なの…?」


「あっ、確かに!行ってみましょう」


私達は壁の向こう側に走って行ってみた。



向こう側では壁が壊れたときの衝突で、辺り一面砂ぼこりが舞っていた。何か鈍い金属音がする。誰か戦っているんだ。



「シルビア!マホミル!こっちに来るな!!」



「カロンどうしたの!?」



砂ぼこりの中に微かにカロンがいるのが見えた。声色に少し焦りが感じられる。よく見えなかったが、綺麗好きのカロンの服が所々汚れてるように見えたのは、きっと気のせいじゃないだろう。流石に誰と戦っているのかまでは、砂ぼこりで解らなかった。





「うっ…!」


突如カロンが勢いよく壁に飛ばされ、凄い爆音を立ててぶつかった。破壊された壁の辺りから瓦礫と砂ぼこりが舞う。カロンは視線をしたに向けたままだった。


「まさか自分の前に他人の心配をするとはな


…残念だ。的に一撃も当てられない者を勇者というのか?」




砂ぼこりの中にぼんやりと人影が見える。コツコツとした足音と共に、それは徐々にこちらに近づいてきた。段々鮮明になってゆく影。ふわぁっと砂ぼこりが消える。

砂ぼこりの中から姿を現したのは、真っ黒の髪をした剣士。威圧感のある冷淡な琥珀色の瞳に、紫色のネックウォーマー、暗黒に染まった剣からは闇が流れ出ていた。シルビアが戸惑いもなく叫んだ。


「アンタ…!一体カロンに何をしたのよっ!」



「…やめろ……シル…ビア…其奴は、前話した堕星者の、剣士だ…其方では、此奴には勝てない……私、の ことはいいから…パチーカを、呼べ…」


「随分と仲間思いなものだな



…じゃあその仲間が傷ついたらどうなるのかな?」



堕星者の剣士は、今まで話に置いてきぼりがちだったマホミルに刃を向けて突っ込んだ。











(チッ、

 面倒くさいことになったわね…)


目の前がスローモーションのようにゆっくり動く

丁度目の前に剣先が見えるくらいの頃で


(いつものようにシルビアが…いや、この距離だと追いつかない。私が切られるほうが先だ


後で説明が面倒くさいことになるから、ホントは使いたくないけど、仕方ない…)









「魔力砲…」


本当に一瞬だった。手を運び目の前で構え、魔法陣を展開し咄嗟に魔力砲を撃つ。魔法陣から一気に高エネルギーの魔力光線が溢れ出し、堕星者の剣士は一瞬にして向こう側の壁にふっ飛ばされた。その様子を無表情のまま眺める。




「やっと本性を現したな、魔物」


また剣先が見える。さっきまで倒れてたはずのカロンが、金色に光る剣を私の首の真横に突き刺してるのだから。背後からの殺気が凄い。いつの間にか、それに続けてさっきまでいなかったはずのパチーカ、クレイ、知らない子供に、さっきぶっ飛ばしたはずの堕星者の剣士が出てきて、こちらに歩きより少し離れた所で止まった。誰も私を助けることも攻撃することもなく、じっと見つめるだけ。慌てて笑顔を作ってこたえる。


「カロン?みんな?どうしたの急に。こんなことして」


「別に言い訳は要らん」


「だからなんのことだって…」


「…別に本性を見せないまま切られたいんだったらそれでいいぞ」




冷たい殺気の籠もった声。相手も本気か



まぁ、今回はそっちのほうが一歩先手だったかな


どうやら、完全に引っかかってしまったみたいね


















「…イヒヒ


 まさか、こーんなに早くバレちゃうなんて…」



刹那、足元に大きな魔法陣が現れ、紫色の稲妻をバチバチと立てて消えた。一瞬にして堕天使の黒い翼が顕になり、優しい水色の服は真っ黒に染まって、前髪からは薄黄色の瞳が不気味に光る。イタズラっぽく笑みを浮かべた。瞳に宿った狂気と無邪気さ。それに垣間見える憎悪と執念。私の本当の姿







「思っても見なかったわ!」




・魔物:謎の人物が送ってくる刺客の総称。決して化け物とは限らない。

・ツルギ、きなこ、アテナ、ガラン及びその他いつ4は全員グル。

・5話のおまけの‘第二補佐官のロリっ子’は、マホミルと同一人物である。

・3話のパチーカとセリフ外の文章では、マホミルが空から落ちてくる様子を‘落ちてくる’ではなく‘おちてくる’という表記になっている。‘おちる’には、二つ漢字がある。物理的な‘落ちる’と、概念的な‘堕ちる’。そして、空は‘天’とも表すことが出来る。‘天使の輪っかがついている。ように見える気がする。’も、パチーカが直感的に気づいてたからなのかもしれない。







質問コーナー((パチパチパチパチ!! ゆるい!


今日はみんな(?)の疑問に作者がお答えしていくよ!


Q、なんで最近更新なかった?

A、作者が今回から1話飛ばして虚言の堕天使書いてたからだよ!そこが一番書きたい所だったからだって!え?じゃあそんなに時間かけたならもうしやがってるって?まだだy((殴


Q、マホミルは最初から裏切る予定だった?

A、はいっ!もちのろんです。これが本当の‘作者が一番好きなキャラ’の意味です。むしろ主人公とかその他登場人物の設定のほうが後につくりました。最初から裏切る前提で、それまでのエピソードどーしよっかなーみたいな感じでした

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