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高慢あるいは徒花【ⅩⅩⅩⅡ】〜n回目の旅路Ⅲ〜
テスト終わったぜ☆
これでなろう解禁だああぁ((殴
『最初からやり直したい』
あれから何度も太陽が登り、そして日が沈んだ。あの日、あの船が墜落してぼこぼこに盛り上がった地面は、元のふかふかの草に戻り、今は小さなお花畑になっていた。
…ああ
きみがいた証拠がどこにもなくなってしまった。
あの日がまるで、現実ではなかったかのように。
けれどぼくはあの日のあの瞬間を、ふと思い出す。
彼女の嘲笑うような顔も、斬りつけたときの悲痛な叫びも、ぼくの名前を呼ぶ声も。
結構ぼくは、どこからが嘘で、どこからが本当かさえも、分からなかった。最後まで彼女の望むものが分からなかった。
ただ残るのは罪悪感
「もう一度会えたなら…」
ひとり空を見て呟いた。
空はただ、あの日のように澄んでいた。




