表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虚言の堕天使  作者: みさこんどりあ
虚言の堕天使 一部 虚言〜そして虚構
49/61

高慢あるいは徒花【ⅩⅩⅩⅠ】〜n回目の旅路Ⅱ〜

パチーカがいなくなり船内が沈黙で静まり返った頃、キランは静かに羽を畳んだ。


「チョ、何バラしてんだよ、キラン!ていうか一体何がどうなって…」「ルマ…」


「この星からすぐに手ェ引け」


いつになく真剣な表情でボクはルマに訴えた。


あまりの迫力にルマはさっ、と血の気が失せるのを感じるが、言葉の意図が分からず相変わらず困惑する。しかも今ノアを修理している最中のため、手を引くもなにも船を飛ばせないし、せっかく集めてもらっているのに申し訳ない。それに、もうお礼に故郷に招待すると約束してしまった。あの忌まわしきドラゴンを倒してもらうべく、にだ。言ってしまえば、やろうと思えばルマ一人でもノアの修理はできる。今まで一人でノアの修理を行ってきたルマにとって、パーツ集めは今更容易…とはいかなくても、一人でやろうと思えばできてしまうはずだ。今までのように。今のルマの実力であればパーツを集めるのも申し分ない。


ならば何故パチーカ達に任せているか。


そんなの、船の修理はおまけに決まっている。本当の狙いは、あの守護竜の腕輪を強奪することだ。

それが今手を引いてしまったら、計画が実行できず失敗に終わってしまうのだ。


「エ…デモ今パチーカ達に船の修理手伝ってもらってるんだけど…」

「じゃあそれが終わって船飛ばせるようになったらすぐに帰れ」

「お礼に故郷に連れてくって約束しちゃったんだよぉ。ジャナイと手伝わせてる意味が…」「ボクは知ってるんだよ」



「本来のアイツはあんなんじゃないのさ。この星も、ここの友達も、全部投げ捨てるような…そんな物言いしないのさ!」


「……、」と黙り込むルマ。しばらくして、何かを考えてから口を開いた。

「マァ、ご忠告ありがたく受け取っておくよぉ。デモそんなこと言われても困るなぁ」


おいおいと迫ってくるキランに距離を置いて、手で押し返しながら言った。


「ダッテサァ」




「パチーカって出会った時からあんな感じだったよ」


「……、…は?」










✳ ✳ ✳ ✳ ✳


◯月□日

今日も空からきみがおちてきて


ショートケーキの屍が、また一段高くなる



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ