高慢あるいは徒花【ⅩⅩⅡ】〜裏切りがバレちゃった魔術師のお話〜
ポケ◯ンやってたら遅れた(╹▽╹)
あと推しの誕生日もあった
振り返れば、いつの間にか目の前には、大王、カロン、アテナの姿があった。彼等は皆鋭い目つきでルマを睨みつけ、口を開く。
『まさかお前もドリームランドを侵略する悪いヤツだったなんてなぁ、見損なったぜ』
『ひどい…!今までずっと騙してたんですか!?ショックです…。もうルマさんのことは信じられません』
『貴様には見込みがあると思っていたが、とんだ勘違いだったようだ。昨日までどれだけ親しくしていようと、今からは敵だ』
「…そんな…ボク、…ソンナつもりじゃ…、」
ルマは焦った。3人に近づこうとした。けれど、彼等がそれぞれ構えた戦斧、槍、剣によって遮られた。
『ルマ!俺はドリームランドの大王としてお前さんをこんままにはしておけねぇ。お前を倒してこの星の平和を守る!』
『もともと友達だった人と戦うのは悲しいですけど…僕も武器を取ります……!ルマさん、覚悟してください!!』
『これは貴様が選んだ結果だ、ルマ。己が選んだ選択の責任は、己が負うものであることを身を持って知れ』
「やっ、ヤメテよ…!ボク、ミンナと戦うつもりなんて…」
ルマは返せる言葉もなく、がっくりと項垂れてしまった。最初は、本当に戦うつもりがあったからだ。それも、ライバル同士が切磋琢磨し合う健全な戦いではなく、相手を服従させ己を欲望を無理矢理通す身勝手な戦いだ。手に入れるためなら手段を選ばない、とルマは思った。死に物狂いでハルカドラボに関する資料をあさり、ボロボロになりながらひとりで何年もかけてノアを発掘した。それだけではない。今まで文字通り泥水啜って生きてきた。どれだけ罵倒されようが、馬鹿にされようが、いつか見返してやると心に決めて、頑張ってきたんだ。黄金の腕輪さえ手に入れれば、全てが思い通りになる。誰にも馬鹿にされない力が手に入る。誰にも裏切られない。もう誰にも馬鹿にされない。この嘘と偽善に溢れかえった腐った世界を、それこそ魔法のように創り変えることができるほどの力が。今まで努力を無駄にしてたまるものか。今まで自分がやって来たことが無意味だったなんて認めてたまるものか。船のパーツを集め、某邪魔者も始末してしまえば、あとは用済み。抵抗するようなら殺せばいい。その程度の認識のはずだった。
けれど彼等とトモダチになり、充実した時間を過ごすうちに、いつまでもこの関係が続けばいいと思うようになってしまった。
結構自分もオヒトヨシだった。
元々の計画を実行しようものなら、ミンナとも関係は壊れてしまう。それが怖かった。まさに、今目の前で起きている状態のように。
ルマは、トモダチか黄金の腕輪か、決断できずにここまで来た。否、考えない様にしてきた。新たに芽生えた自分の気持ちに目をつぶってきた。二つの欲望とその矛盾をみて見ぬふりをして、今までずっとトモダチごっこを続けてきたのだ。全く、指摘された通りだ。自分で自分が嫌になる。重大な秘密を隠したまま築いた関係なんて、偽りの友情にほかならない。そして今、自分の判断の甘さがつけに回ってきたのだ。自分は、どちらにも決めることができず、嘘を暴かれ結構両方とも失うのだ。支配の欲望も、皆との友情も、全てを失って
ぽたり
頬に何か温かい液体が伝うのを感じた。けれどもう遅かった。冷たい表情をした‘元’トモダチの得物は、既にルマに迫ってきていた。
けどここって武器の持ち込み禁止でしたよね?
…主催者側は意地悪ですねー。
あーかわいそう。あーかわいそー
おまけ:なんやかんやで仲悪そうな某騎士どもが部下の自慢話する会話が見たかっただけ
ツルギ「其方 相変わらず抜けているな」
カロン「そうだろうか?」
ツルギ「其方の部下の苦労が思いやられるよ」
カロン「確かに、彼等には迷惑をかけたかもしれぬな。…いい部下に恵まれたと思うよ」
ツルギ「ほう?彼奴等逃げ出さずに其方についてきたのか」
カロン「そう言う貴殿はどうなのだ。確か3人ほどいたと思ったが」
ツルギ「前の部下達は我の元を離れてエラー2様の部隊に異動になった。現在は小隊長として励んでいるぞ。今我の部下になっている2つ目は、我等の中では出来損ないと詰められていたが、真似をするということに関しては目を張るものがあって、単独行動が取れるようになるまで成長するのが楽しみだ(ドヤァ)」
カロン「貴殿、見た目に反して情に厚いのだな…」




