高慢あるいは徒花【ⅩⅩ】〜お化け屋敷攻略〜
「わーい!みんながいっぱいいるよ〜!!」
第三階層は、氷のように透き通った鏡が辺り一面に張り巡らされた大迷宮だった。いたる所に配置された鏡壁が、まるで万華鏡のように無限の影を作り出す。そのギミックに興味深々なリルラがあっちこっちで跳ね上がるたびに、氷鏡の幻想的な世界は目まぐるしく黒色を散らした。
「ええと…、こっちも鏡で…あれ?あっちも鏡で…一体どこが道なんですかー!?」
「アテナもう迷ったのかよ。こっちだこっち…ガハッ!?」ゴンッ
「もう大王様たっら言ったそばからぶつかって…ぐえっ!」ガンッ
「厄介な迷宮だな。なるべく固まって行動を…ってリルラ?」
カロンはいつの間にか視界から黒色が見当たらなくなっていることに気づき、嫌な汗が背筋を伝った。
「ッ痛ってて…たんこぶできちゃった。ってリルラいないノ!?」
「おーい、リルラ〜!!居たら返事しろ〜〜!!!」
大王が出した声は鏡に反響して迷宮内を轟く。しかしリルラからの返事は一方になかった。そんな、今の今までそこら辺ではしゃいでたはずだから、そこまで遠くまで行ってないはずだが…。
「確かこっちの方にいたはずだろ。おーいリルラ〜!」
「待て、離れたら其方まで…!」
カロンの制止も虚しく、大王は一人曲がり角を進んでいって姿が見えなくなった。そして、奇妙な事が起こったのだ。それまで迷宮内に反響していた大王の声がピタリとかき消されたのだった。
すぐさまカロンとルマにパチーカ、後から少し遅れてアテナが、角を曲がった。が、大王の姿はなかった。
「アレ、どこかの脇道に入っちゃったのカナ?」
「いや、それだとすると声が途切れるのはおかしい!」
突如後ろの方から、「わにゃああ゙ー!!?」という悲鳴が聞こえてきた。3人は驚いて後ろを振り向くが、振り向いたときにはもうすでにアテナはいなかった。
「アテナ〜〜!!」
「エエーーッ!?アテナクンまでいなくなっちゃったよ!?」
「仲間から目を離すことが消えるトリガーとなっているのか…!?」
「だっ、だとすれば、ずっとミンナを見とけばいいんだね!?」
お化け屋敷で単独行動なんて耐えられない。せめて、カロンとパチーカだけでもはぐれたくない。絶対目を離すもんかとルマは思ったが、その流れでそんなことができるわけもなく、突如辺りが停電し暗闇に包まれる。
「ギャ!?停電!?」
別に、カロンとパチーカの悲鳴が聞こえたわけではなかった。しかし、照明が戻ると、カロンもパチーカも忽然と消えていた。
おまけ 今回短かったから
題名:こんなきなこは嫌だ!
セノ「ちょ、危なっ、!止めなさいきなこ!」
きなこ「グウゥゥ!!来ないでください!キライキライ ゼロ様なんか大っきらい!!」
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セノ「ドリームランドにきなこの様子を見に行くたびに拒絶されて辛い。この前はパチーカ呼ばれて逃げて帰ってきた((深刻」
ロゼリー「きなこをポイしたお前が悪い」




