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虚言の堕天使  作者: みさこんどりあ
虚言の堕天使 一部 虚言〜そして虚構
32/53

高慢あるいは徒花【ⅩⅤ】〜野生のラスボスVS序盤に出てくる中ボス〜おまけがメイン

いやぁ、過去編は今後登場する予定のキャラを無条件で出せるからいいですねー

野生のラスボスが現れた!


翼の生えた戦闘モードのキラン。金色の髪に道化師の二又帽子、京紫のケープコートに赤いリボン、紫水晶の瞳がギラギラと輝き、無邪気さと狂気の笑みを浮かべる。ちなみにキランとはルマの知り合い…要するに腐れ縁であり、先程のパルーザ達やリルラの一族と同じく、以前ドリームランドと一悶着あったが今は普通に滞在している外部者である。パルーザ達やリルラの一族とは異なり、素の時点で規模が洒落にならない異変を、イタズラ程度の感覚で犯す狂気愉快犯。ドリームランド外野のただの道化師のはずなのに、素でラスボスを務めるほどの実力の持ち主であり、異変の首謀者。作中でトップクラスの膨大な魔力を所有し、トリッキーで大規模な魔法で敵を翻弄する。根っからのクズ。道化の()()。超常的で怪奇的な何か。行動の全てを楽しいか楽しくないかで判断し、以前カナエルを使ってドリームランドを征服、国中をイタズラ仕放題にしようと企んでいたところを、パチーカに阻止されたことがある。ちなみにルマはキランに対し、気は合うところあるができれば干渉したくないと思っている。


キランは全方向に魔法を展開し、辺りに赤紫色の火球をばらまいた。着弾点に火柱が上がる。それに6人は当たらなかった…否、そもそも一連への攻撃が目的でなかった。奥の部屋に繋がる通路が火柱で全て塞がれ、アイテムを探すことができなくなってしまったのだ。


「うわぁ、これじゃアイテムを探しに行けないですよ〜!?」


「後はじっくりこんがり焼くだけ!照り焼き、蒸し焼き、燻し焼き!さぁ、好きな調理法を選ぶのさ!」


ただでさえ狭い部屋の中、火球が燃え広がり行けるところが制限されているのにも関わらず、キランは大掛かりな魔法を次々展開させた。辺りに斬撃をばらまくシューターカッター、魔界植物の種を落とし急成長させるシードローズ、前方方向に無数の光の矢を放つライトアーロー、地面に潜り込み影から突進するシャドーアッパー、着弾点に氷の衝撃波を放つアイスボール。そして、前方方向に放つ高エネルギーの光線、広範囲・高火力を誇る魔力砲。しかもこれら全てに炎属性が付与されている。通常よりも威力ともに攻撃範囲が拡大する。本当に避けにくいことこの上ない。


あっという間に辺りは炎地獄と化し、早くも若干パニック状態に陥っているアテナ、身長の関係で避けるのに苦労する大王、そろそろ固ゆで卵にされようなルマ、まだカロンだけが未だに解決策を考えている。


(どういうことだ?この部屋にアイテムがあるということか?しかし全員で探してもそれらしいものは何処にも…)


とその時、ポンッという空気が抜けるような音とともに、キランが一瞬だけひるんだ。音の出どころは…


リルラ!?


なんとリルラが連続で空気砲を押してキランに攻撃していたのだ。


「わーい たのし〜!」


「そうか、さっきの空気砲、ただのトラップだと思っていたが、アイテムだったのか」

「そんなコトある!?攻撃方法どんだけ特殊なんンダよ!」


ただの空気砲でキランの魔法を防げるとは到底思えないのだが…。と、ルマは密かに一人で思うのだった。


魔法陣を発動させるためのただのトラップだと思っていたが、あれも立派なアイテムだったというわけだ。カロンはすぐさまリルラに指示を出した。


「リルラ、道を塞ぐ火柱に空気弾を当てるんだ!」

「りょ〜かい」


カロンの読みは見事に命中した。通路を塞いでいた火柱に空気弾が当たり、火柱がかき消された。


「よっしゃ、これでアイテムを探しに行けるぜ!」


リルラがキランの気を引いているうちに、5人は奥の部屋へアイテムを探しに行った。


「くっそ〜、このボクが序盤に出てくる中ボスに押されるなんてぇ〜!」

「うぇいー!」


そろそろキレ始めているキランを他所に、新しい遊び相手ができたと言わんばかりに楽しそうに魔法をかわしつつ、空気弾で攻撃するリルラ。圧倒的な実力差があるにも関わらず、序盤に出てくる中ボスぐらいの戦闘力のリルラが、野生のラスボス・キランを翻弄する。


(…いや、違う。コイツ極端に力が強いんだ。その見かけによらない握力ゆえ、空気弾の威力が倍増している。それプラス子供由来のすばしっこさで、ボクの魔法をドッチボール感覚でかわしていたのか…!)


そして、すぐにそれぞれがアイテムを見つけて帰ってきた。


「俺が見つけたのは鉄球だー!くらえ!」

「ギャー」


ゴーン


おまけ ドッチボールの特訓


ロゼリー「おいおい何処に行ってたんだ。この仕事朝までにやっておいてくれ((真顔の圧」

ドサッ(書類の山)

ミラージ「ちょ、ちょっと勘弁してくださいよ!今日で何日徹夜してると思ってるでありますか!」

リルラ「ご主人ー!遊ぼ」

リルロ「遊ぼー」

ミラージ「お前らは仕事手伝えよ!!」


リルレ「ご主人遊ぼー」

リルラ「オセロやりたい」

ミラージ「あ゙ー鬱陶しい!仕事中って言ってるだろ!」

ミラージ「そんなことならネビュラおじいちゃんに遊んでもらいなさい((深刻」

イアデル「おいちょっと俺を老人扱いすな!」

リルラ「わーい、おじちゃん遊ぼ〜」

ミラージ「けど、ダークサイド様より長生きなんだろ。実際は何年ぐらい生きてるんだ」

イアデル「万は超えてるから…十億?いや百億?五千兆ぐらいいってたっけなぁ…?……お、思い出せん。封印したのはいつだったっけなぁ…」

ミラージ「単位すら忘れるくらいの年齢なのか…」


リルラ「ということでご主人ドッチボールね!」

ミラージ「え!?どうしてそうなった」

リルラレロ姉妹はミラージに向かって一斉にボールを構えた。


「「「せーの×3」」」



—To Be Continue

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