高慢あるいは徒花【Ⅺ】〜お化け屋敷攻略〜
短編の方新しく書いてたら遅れた(汗)
「エーットつまり…」
パチーカ達の話によると、リルラは三姉妹の中の長女だか次女だが知らんが、前にドリームランドと一族総出で一悶着あり、今は平和条約を結ぶという形で和解し、たまに遊びに来るんだとか。またしてもリルラはルマ以外全員と知り合いだったのだ。
「まぁそういうことでよろしくなのだー」
こうして、一行は急遽 臨時メンバーを加え、お化け屋敷攻略がスタートするのだった。
その後オバケに扮した人々(一部例外アリ)は、まだまだ次々と、区切りなく登場し、一連は迷路のように入り組んだ砦内を逃げ惑う。
逃げて逃げて、ようやくオバケ達を撒けた。束の間の休息。今までずっと追いかけられっぱなしだったから、普段運動も何もしないルマはもう当然息が切れてもうヘトヘト状態だった。一方リルラってヤツは怖がるどころか楽しそうに走ってたな…。……若いって凄いな。この面子ホント体力オバケしかいないワケ?
ルマはずどーんと床に座り込むとともに、散々な目に遭ったと蓄積された癇癪を爆発させた。
「ア゙ーーもう沢山だよ!!やっぱりコノ アトラクションやっぱりおかしいよ!!本当はキミタチ ハイリンに恨みを売る事とかしたんじゃないノ!?入口のナレーションのトコでも復讐がどうとか言ってたじゃん!!!」
ルマの怒りの籠もった赤らみ顔でそんなことを口走ったが、大王に軽く笑われ流された。
「確かにアイツは心狂わせてまで達成しようとした復讐を跡形もなくぶっ壊したのは俺達だがよ、もう今のハイリンは復讐に囚われる虚しさを誰よりも知ってる奴だから、もうそんな物騒なことしねぇよ。この前会った時も、憑き物が落ちたって顔してたしな。だからこのアトラクションも心配いらねぇ。もし本当に危険なものなら、‘アイツ’が許さないはずだ」
「ぼくもハイリンはもう心配いらない思うよ。ハイリンはきっとぼくたちとお友だちになりたかっただけなんだと思うよ」
「エ〜、パチーカまで〜…ソンナコト言っちゃってさぁ。それにしたってお化け屋敷なんて趣味ワル…。用意するなら用意するでもっと楽しいものにしろよぉ」
ルマの頭上からタコが降ってきた。
「ギィィーーーーヤァ゙ーーーー!!!!??」
「あっ、ルマがたこの帽子かぶっちゃった」
いかにも不機嫌そうなタコは、自慢の八本足生かしてルマの顔面にへばりつき、勢いよく絡みついてくる。ぬ、ぬめぬめしてて気持ち悪いッ゙。吸盤がくっついて痛いしあとなんか磯臭い。
「ハ、ハヤクはがしてよおぉー!!」
「ちょっと、暴れてたらとれないよ〜」
けれどルマを襲った恐怖はこれだけでは終わらなかった。
スパンッ「ブッ!?」
顔面にクリームパイを喰らい、
キィィィイイ「ヒッ…!」
耳元で黒板を爪で引っ掻いたよえな音がし、
ずてん「ギャ!!」
何もない所で転び、
ザバーー「ウワーー!?」
大量の水を浴びた。
「…、だいじょうぶ…?ルマ」
「……ダイジョバナイ…」




