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虚言の堕天使  作者: みさこんどりあ
虚言の堕天使
19/35

出来損ないと寂寥の魔剣士【その後ⅰ】〜上司に捨てられました(泣)〜

どっかの話の間に挟もうと思ってたけどスランプで完成がばちくそ遅れてやつ


戦闘シーンの書き方が全然分かんなくてなんかヤバいことになってます。誰か教えしえてくれー!

「おーーい」と遠くから声が聞こえた。「パチーカさんだっ!!」ときなこが振り向く。つられて自分も振り向く。ガランが「うわー」と思わず悲鳴が漏れてパチーカの後ろに隠れる。当然自分よりも小さいので隠れられる訳ないのだが。

パチーカもパチーカで驚いていたが、どうやらそれも落ち着いたらしい。「わぁ、きみその姿で復活したんだねー」などと意味の分からないことを話しかけてくる。


「復活したってことは、もうこの星を乗っ取ろうとする気がほぼないってことかな?」


「…ダークネス様がいない今、それをする理由が我にはない」


「あっ、そう」

(割と軽い…)

「そうだ、パチーカさん」


会話が途切れた所で、下から声が上がってきた。忘れていた。きなこだ。


「ぼく、ツルギさんに、ガランさんに話がしたいって言われて、ちょうど探してたんです」


「え゙!?」


「だってガラン。出てきてあげなよ」

「うわわ!パチーカ避けるんじゃねぇ!!」

「避けないと話できないでしょ」


しばらくぎゃあぎゃあ言った後、パチーカの後ろから顔を覗かせる形で話が始まった。


「で…俺に何の用だ」

「前に、我に問いかけたことがあっただろう?ただ移り住むだけではだめなのかと」

「え!?大王そんなこと言ったの!?」

「…ん!?あー!!あれか、お前と初めて会った時の…」


「その答えを言いに来た」

その言葉に軽率だのなんだの文句叩いてたパチーカも流石に静かになった。






(そうだ、全部思い出した…ここは造られた世界なんd「洗脳しに来た」「はあぁぁぁ!?」





朝起きた なんかいた そっから記憶が全くなーい♪

テンテンテッテッテレテーテンテッテッテッテッテレーレー












ウチの家系はずっと『ドリームランドを守る』という使命みたいなのがあった。じゃあサキラが『ドリームランドが滅ばないようにして』と願ったらどうなる?そしたら『ドリームランドを守る』必要がなくなるよな?それは本来『ドリームランドを守る』べき存在であるはずの俺の存在自体が歪む。それで、よくわからんけど人格まで歪んだっぽい。アイツに出会うはずだった俺さえも没になったんだ。


カナエルのバグで




ーエンドロールのその先に








「おーい!誰かいるかー!?」


さっきからずっとそう叫ぶが、誰も答える者は居ない。それどころか、ここには人っ子一人居ない。ここは確かに俺の城のはずだ。造りも構造も物の配置も全て同じなのに、心はそれを否定している。心なしか暗くて無機質で空気が冷たくどんよりと淀んでいるのは、多分気のせいではないだろう。


一体どのくらい走り回っただろう。微かに向こうから話し声が聞こえてきた。


「助かった…!誰かいるのか!?おーい!!」


徐々に声が大きくなっていくのを感じる。俺は声のする方に突っ切った。

ちょうど角を曲がった所にその声の主はいた。

黒い着物を蛍光色のピンク色の紐で留めている、ぼさぼさの黒い髪を一つに束ねている人物と、薄い山吹色の着物を着ている黒い眼鏡をかけた青い髪の人物が丁度並んで歩いていた。


『なー ガラド、コイツら全然見分けつかん。全部同じじゃダメなのか』

『何のために番号振ったと思ってんだよ

 バカ イアデル』


べしっ(本角で頭をチョップするときの音)


『えー、怒らなくてもいーじゃないかー。それにどうせ俺はバカだし』

『自覚があるんだったらとっとと直せ』

『無理。それが俺のアイデンティティなのさ!』

『…全く。次行くぞ』

『はーい』


「あっ、ちょっと待ってくれ!おい!

 …あれ」


俺はソイツの肩を掴むが、触れることなくすり抜け、そしてそのまま消えていってしまった。さっき見えたのは一体なんだったんだ。



一体ここはどこなんだ


「誰か!返事しろッ!!」



「此処はお前の心の中だ」


ゆらりと黒い雲が形を作る。雲は段々と形を作ってゆき、最後に琥珀色の瞳がこちらを覗いた。ソイツは前ぶれもなく突然姿を現した。


「!  誰だお前!

(しまった斧持ってきてねぇ!)

 俺の心がこんなに寂しくてたまるか!」



突然背後に回られ、ソイツは言った。


「聞き分けが悪い。ここはお前の心の闇だ」


いきなり背後にまわられた。あまりに急な出来事だったしこんな状況だったため、驚きのあまりのドタバタと明様に音を立てて後ろに下がり、息切れをさせたまま言った。


「いっ、いきなり後ろに出るんじゃねぇ!!」


「……(呆)」



「ほう?

 お前変な奴だな」


「ここはどこだ。暗い。怖い。「な…」静か。誰もいない。「なっ!?」寂しい。悲しい。


これだけ暗く考えているのに、絶望はしていない」


「おっ、俺の心を勝手に読むな!!」


「読むも何も、我は今お前の中にいるのだ。勝手に流れ込んでくる」


「俺の中に…?

 どういうことだ」


「お前は今、我等の王の目的の為に


 操られているのだよ」


「…なるほど、道理で違和感だらけな訳だ

 それにしても、そんなに俺にペラペラ喋っちまっていいのか?」


「いずれ分かることだ。今のお前にはどうしようも出来ぬ」



「そうか…

 王の命令に槍突く家臣にも期待しない事だな」


「何故そう言える?」


「アイツらは自分で考えて行動する。ただ言いなりになるような奴らじゃねぇ。

…それに、自分で言うのもなんだが、あの時の俺は色々と酷かったからなぁ…まともに受ける家臣なんか居なきゃしねぇよ。

 それに王を取られたぐらいで、この国も、この星も、どーてことねぇよ」


「良い。我等の目的は侵略の障害をなくす事。

 全てが手に入らなくても、暗黒を広げる事は可能だ「それはどうかな?」


ニヤリと余裕なく黒い笑みを浮かべた。


「惜しいが俺より強い奴が、まだこの星には残っている。

アイツの事だ。何かありゃ、俺の仕業だと思ってやって来るだろうさ」


「…成程」



「それにな、お前、この星が気に入ったから来たんだろ


 ただ普通に住めばいいじゃないか?」


「…?」


(あれぇぇ!?敵に何言ってんだ俺ぇ゙ぇ゙!!)


俺は予想外な反応に驚き、慌てて改善した。


「…ん!?ええっと…

 あー…なんとなく、何となくな?

お前がこの星を、見てここに行きたいって、ワクワクした気持ちを感じたんだよ。お前が俺の頭ん中読めるように俺だって多少は分かるんだよ。

 …多分、お前の感情だ」


「…そんなはずない。我は…

 我は王の為に働く駒だ。感情は与えられていない」


「ふん…そうか。どうせ、お前一人増えた所で誰も文句言りゃーしねぇよ

(何か引っかかるだよなぁ…)

まぁ、時間は余ってるんだ。アイツが来るまで考えてみりゃいいさ」


「…やはり、お前は変わった奴だな」


そう言い残し、ソイツは闇に消えていった。



ソイツが完全に消えた後、俺はどっと、今まで背よいこんできたもので倒れ込んだ。ぎゅっと握り締めた手がぶるぶると震える。


「あー、俺もそう思うぜ。

 我ながら敵に何言ってんだ…」









「…てっきり、‘出てけ’と言われるのだと思っていたのだがな」







はっと目が覚めた。目の前に広がっていたのは、何処までも続く優しい青色の空。白い雲がのんびりと浮き、遠くからは小鳥のさえずりが聞こえる。きらめく草原を撫でる優しく爽やかな風が木々の葉を揺らし、通り抜けていった。ゆったりと時間が流れていく。


(長閑だ)



起き上がって、しばらくぼーっとそんなことを考えていたら、ふと我に返った。そうだ重要なことを忘れていた。


「…ここは…?」



「ふあぁああぁ」


突如隣から声が聞こえた為少しびっくりした。ふと隣に眠る存在を思い出す。忘れていた。きなこだ。


「あ、ツルギさん、おはようございます」


まだ眠そうな顔をしながら、にへらと微笑った。


「よかった、夢で会った姿のままですね」


「夢…」


そういえば、目が覚める前夢見ていた気がする。…ん?よくよく考えてみるが、逆を言えばこの姿以外の姿があるって事か?我って第二形態とかなかったよな?

…まぁ、一つ心当たりがあるとすれば、堕星者本来の姿…けど二万千年前確かに我はこの姿を取ったはず。それからずっと…



「ツルギさん?」


少し考え事のほうに意識を向けていると、きなこが心配して声をかけてきた。はっとして、そちらの方に意識を向ける。そういえば、話の続きだったことを思い出す。


「そうか…あれは夢だったのか」


「そうです。さっきまでぼくたち、一緒に帰りましょうって飛んでたじゃないですか」



「…してここは何処だ?」


今更ながら、さっき言いそびれてしまった事を問いた。きょろきょろと辺りを見回す。


「ここはドリームランドです!」


((!?))


衝撃の余り目を見開いたまま硬直した。さっき確かにあった出来事を脳裏で再生してみるが、そこからこのような状況になるとは到底考えない。



「なぜ…


 何故我がここにいるのだ…?


 確か…」


(倒させて、きなこに問われて全て気付いて…それから…?)


「ああ、思い出した。我はダークネス様に見捨てられたのか」


(捨てられて、それから…戦って…

 何と戦った?



 我は…)


「ツルギさん!

 確かにぼくらとあなたは戦いました。いっぱい傷つけたし傷つけました。

 けど今ここにいるのはあなたがそう望んだから。

あなたがここに心惹きつけられたように、あなたにあった強い思いが消えなかったから、今ここに連れ戻したんです」



「連れ戻した…?お前がか?」


「いいえ、この星があなたの‘願い’を聞き入れてくれたんです」



きなこは疑問に思う事なく、何食わぬ顔でそれを話した。


「星が…?

 何故だ?この星を暗黒に包もうと…「あの時は確かにそうでした」


「でもあなたはそれを望んでいなかったと、最後に気付いたでしょう?」


「「自分は友達が欲しかったのだ と」」


「ねっ」


丁度同時に同じ事を発した。それにきなこは、にっと純潔な笑顔を浮かべる。



「さあ、それじゃあ行きましょう!こっちです」


急にきなこはマントの裾を引っ張って進んでいった。


「? 何処に行くのだ?」


きなこはマントの裾を握り締めたまま、純粋無垢な笑顔で此方を振り向いた。


「あなたが会って話がしたいと言ってたところです!」



只々笑顔が眩しかった











「もうやめにしましょう。ツルギさん」






「…けど、我は王の目的の為に…「あなた自身の気持ちはどうなんですか!?

信じられる仲間も、楽しいと思える瞬間もなく、それに対して疑問を持つことさえも許されなかった。

そんなの悲しすぎるじゃないですか!

本当は嫌なんでしょう!?おかしいって気づいているんでしょう!?

そして本当は…さみしいんでしょう…!?

もうやめましょうよ…あなたは自由になっていいんです!

ぼくには記憶がなく何も分からない状態でしたが、あなたやパチーカさん達に出会えて救われました!


だからあなたも大丈夫です…自由になっていいんです!

あなた自身の気持ちはどうなんですか?あなたはその「主」が本当に大切なんですか…!!」




「…わ、我は……我は…!」



ガタンと肩が落ちる。急にいつもは軽々と振るっている剣が重くなった。愕然と見開いた一つの目は、もうとっくに気付いているはずなのに戸惑いに染まっていた。今思い返してみるも、確かにずっとそう言われていた。『お前は何も考えずに私に従え』と。

そうだ、我はずっと寂しかったんだ。あの違和感の正体は孤独だったんだ。


(もう開放されたい)



突如、髪を強く掴まれる感覚が襲った。その場には何もないはずなのに強い威圧感を感じる。この気配は


『強くなりたかったのではなかったのか?お前はここで終わりなのか?』


『ダークマター』


孤独?今更それに気付いたってどうしようもない。勝負?関係ない。侵略の障害となるものは皆殺しだ。我は王の目的の為に創られた駒だ。その存在に揺らぎはない。今更自我を持ったところで…

((彼奴なぞに侵略を…王の目的を阻まれてたまるものか!!

其奴は王の目的の障害。王の目的の為に奴を倒して、

この星を侵略し、そして、光の射さぬ星に…))



光に溢れたこの星の闇に包みこまれてた姿が、脳裏をよだった(カナシイ)




(何だ…?我はそれを望んでいない(いや゙だ)…?)





「我は…」









(…やられたか。あれではもう使えんな。異分子などに感化されおって…愚か者め)



『どうやら要らぬものを持ってしまったようだな』


「え?」


突然頭の中に聞き慣れた声が響いた。


『お前と我々とのリンクを完全に切る。

あらゆる制限の解放。今まで貴様がずっと欲しがってきたものだよ。


受け取れ、そして苦しんで死ね』











何かが切れる音がした




その瞬間、自分が今まで溜め込んできたはずの、そのまま表に出すことなくずっと自分の心の中の奥深くに閉まっておくはずだったはずの、得体の知れない感覚が胸の中にいきなり込み上げてきた。何処も損傷などしていないのに、胸が痛い。重い。熱い。苦しい。

(何だ。急に得体の知れない感覚が躰を侵食している。どういう事だ?ダークネス様は我をお捨てになられた。当然だ。我は負けたのだから。そのような事は想定範囲内だ。我はこのまま死ぬ。王の為に死ぬ。我は…)





(死ぬ?我は死ぬ?何故だ?苦しい。悲しい?これが感情なのか?解らぬ。何故突然。恐ろしい。嫌だ。死にたくない。ダークネス様、何故このような。苦しい。憎い。何が憎い?怖い。嫌だ。死にたくない)


自分の中にずっと溜まって募ってきた来た感覚が暴走し、自我を支配する。頭がぐるぐるする。躰が熱い。脈がビクビクと波立つ。手が細かに震える。うまく呼吸が出来ない。誰かたすけて。


(死にたく…ない)



たすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけたすけて「あ゙あぁ゙…あ゙、あ゙ぁ゙」


ーその末路ー










「あ゙あぁ゙…あ゙、あ゙ぁ゙」



突然叫び出したと思ったら、躰が黒い液体状になってドロドロに崩れて禍々しい姿に変化した。単眼の瞳の外が真っ黒に染まり、黒い涙が頬を伝う。見開いた目は曇り、ポタポタと黒い液体が地面に垂れた。


「なんかヤバいぞ」



「うわっ!」


そう思った矢先、頭に黒い稲妻が飛んで来た。予想外なことに驚きながら、重い躰でギリギリ反射的に避けたが、電撃は地面を伝い壁を打ち壊した。


(ものすごい威力だ…!あんなの喰らったら…)


想像しただけで鳥肌が立つ。けれど、今の彼を止めるには戦うしかない。さっきの戦いでの疲労と傷というおもりで縛り付けられ、動きを遮る。うまく力が入らない。躰が言う事を聞かない。さっきは避けられたが一体いつまで動けるか分からない。それで攻撃が終わる事も無く、そのまま黒い稲妻を辺りに放射線状に次々と撃ち続ける。量が少なければいいものの、一度にこれだけの数を不規則に操りながら攻撃するのだからの動きが読めない。避けるには直前の所を目で見て判断するしかなかった。ぼく達は精一杯に動かない体で避けた。ツルギは動きを止めて空に手を翳し、たっぷりと力を溜め込むとそこに稲妻がバチバチと音を立てながら集まり、その右手に紫色の黒い大きなエネルギー弾が現れる。

『ダークバウンドマインド』 

放たれたその攻撃は、周囲を巻き込みながらバウンドし追尾してくる。感情が溢れ出したことで増幅し、暴走した力。闇が生じた場所には、強烈な電流が流れていた。避けきれなければ、今頃黒焦げになっていただろう。



「強い…さっきとは比べものにならないぐらいに…動きも戦闘スタイルもさっきとは全然違う。全くの別人になったみたいだ」


「けど、どうしてだろう…何故か苦しそうな気が…」


パチーカはツルギに向け走り出す。何処にそんな力が残っているのかと言わんばかりに、素早い動きで翻弄する。


「はああああぁっ!!」


ツルギは、パチーカの動きが止まって見えるのかと言うぐらいに作動もない様子で避け、隙ができた所にエネルギー弾を加えた。ツルギが発したエネルギー弾により、パチーカは吹き飛ばされてしまう。


「がほっ…!」


ゴロゴロと吹き飛ばされるパチーカ。剣はパチーカの手から離れ、地面に突き刺さる。



少し油断していた。今度こそ本当に負けてしまう。今度こそ限界だった。



「もうみんな動けないよ…!」






「ぼくも戦います!」


その瞬間、目の先の攻撃は届くことなく消え、目の前には赤と白の傘を広げるきなこが立っていた。


「もう誰かに助けてもらうだけじゃダメなんです。見てるだけじゃ何も守れないんです。ぼくだってみなさんの約に立ちたい…だから、ぼくも戦います!ツルギさん、早く目を覚ましてください」


「高速落下傘!」


傘を下向きに向け押し出すように傘を突き出した。それはツルギに一撃を加え、動きを怯ませた。


「さっきより動きが鈍くなってる…?」 


「…多分まだきなこのこと分かるんじゃないかな」


「今ならいける!」

「両刃の月落とし!」

「高速回転斬り!」


アテナは上空から槍を突き刺し、そのままそれを斜めに振り上げる。それと同時にパチーカは横方向に回転斬りを食らわした。立て続けに攻撃が決まる。


「よっしゃ、きいてる!」

「この調子でいきましょう!」


ツルギは一体後ろに下がって距離を取り、そこから一気に距離を詰め上げると、目まぐるしく動きで襲いかかってきた。背後の方から溢れる闇と共に高速で突進してくる。パチーカ達も負けてはいられない。ツルギの攻撃を避けながら、反撃を放つ。


「大剣百裂斬り!」

「おぼろ月牙!」

「拡散・ダークレーザー!」


個性の違う3人のそれぞれ全く異なる攻撃にツルギは対応しきれない。次々にダメージを食らって、更に動きが鈍くなる。


「あともう一息…!」


そうパチーカが言った時だった。


・元々、堕星者は剣士の真似事などしない。ツルギが今の姿を取ったのは2万1000年前。丁度カロンの師匠シエルが、破神を封印した時期と重なるが……まぁ、これを言うのはまだ早いか。いずれ、次の章で解る。

・5話の最後の方は4話の前にあった出来事で、ちょうどその時マホミルは買い出しという名の経過報告でいなかった。

・5話の最後の方できなこが震えてたのは、大事な人と大事な人が戦うことになるから。

・何故話してないことまできなこが知ってたのは、同族同士の情報を共有する能力の為。感覚的に分かった感じ。


キャラ紹介


【再】ツルギ

フルネーム:ツルギ・ダークマター

性格:寂しがりや。孤独を苦痛に感じるのは、‘元の身体の持ち主’の影響。ツルギが来たときにはもう既に死んでいた。基本的に真面目で優秀。基本的には。基本的に…。今までずっと修羅だったから常識とかよく分からない。割と天然というかピュア。割とじゃなかった天然です。たまに拍子抜けする。空気が読めない。まだよく感情とかが解ってない感じ。どちらというと猫に近い。猫。断言します。ツルギさんは猫です。

能力:闇と剣術を操る度合の能力、憑依する度合の能力、星羅征く度合の能力

二つ名:寂寥の魔剣士、単眼の魔剣士、暗黒の剣士、英雄の器の暗黒物質、寂しいダークマター、

余談:‘少し絵画の魔女に似ている’

4話のカロンさんの故郷ぶっ壊したの誰にしよっかなーって考えてたとき、候補に出てきたのが、この小説が続いたら(暗月の星)登場させよっかなーと思ってたツルギさんでした。物語の展開的に登場が今の章だと難しくて…作者の気が続けば登場できるけど、主的にはかなり好きで出来れば登場させたかったんですよねー。最初から1章に登場させるつもりはなかったです。きなこ含め、まさかこんなに早く出きてレギュラー枠まで上り詰めるとは…


・きなこ

性別:無性別男性寄りで書いてるつもり

種族:堕星者(子)。ツルギの弟

趣味:まだない。この後釣りになったらしい

能力:炎・水・電気の三属性を扱う度合の能力

二つ名:暗黒物質の異端児、空っぽの欠陥品、正義にも悪にも成りきれない者、

持ち武器:傘?パラソル?

年齢:多分外見5から8歳ぐらい。生まれて間もないかもしれないし、種族的にも結構の年齢があるかもしれない。

身長:多分123cmぐらいだと思う

性格:ちょっと弱気で優しい感じ。けど明るめ。のつもり。5話の続きのところでツルギに強く問いかけているが、元々はそういう性格じゃない。ぼーっとしてる。ハッとしない。

見た目:5話で紹介した通り。オレンジのマフラー巻くようになった。

解説:実のダークネス(この名前の方は自称)の息子(?)。きなこさんは種族的には堕星者なんですが、中身は空っぽなんです。

余談:名前の由来は出来損ないを並びかけたのとは別に、「きな粉は大豆からできているが、大豆はきな粉以外にも醤油、枝豆、味噌…など、一つの原材料から沢山の食品に物に姿を変えて使われている→堕星者の親玉と子を表している」というのがあります!あと、あえて堕星者の名前は結構適当に決めてます(子は命が軽いから。親玉が人扱い酷い)。




おまけ↓  フォンダンショコラ入手経路


「ネェネェ、お土産にコレ持ってなヨォ。手ぶらだと怪しまれるかもしれないシ…」

「えーっと……これは…?」

「100年に一度販売されるとイウ、数量限定、幻の極上フォンダンショコラダヨォ」

(…今、なんて?)

「…では、有難く頂かせてもらいますね」

「ジャア、引き続き出張カンバってネー」




(後で下剋上するっていうのに…)

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