出来損ないと寂寥の魔剣士【後編】〜なんか仲間が急に襲いかかってきたんだけど。え?あれキミがやったの?…そう〜
国を、星を、暗黒で覆い尽くす度に思うことがある。
風が空へ吹き抜ける。
木枝が揺れて木の葉が舞う。
集い、話し、笑う、誰かの声が響く場所。
誰かと誰かが共に歩く音。
誰かを乗っ取り、操り、侵略している間、ずっと響いていた音。
どうってことないそれらが消えると、酷く躰の内側が苦しくなる。
この星は忌々しい程、目を開けられない程、我々には明るすぎる。
だから、真っ黒に、暗黒に覆い尽くした。
徐々に抵抗する者も居なくなって、いつからか目をしかめることもなくなり、我等が住みやすい世界になった。
同胞は増え、王の力は強くなる。
良い事のはずなのに、何故、此処に居たくないと思ってしまうのだろう。
何度も何度でも繰り返し彷徨って、どれだけ沢山の者に囲まれた者に乗っ取っても、最後には全て消えてしまう。
音のない宇宙と自分独りを残して。
苦しさはその度に増えた。
それが‘さびしい’というものだと分かった頃、
その星を見つけた。
誰もが親しげに声を交わし合う星を。
まあどちらにせよ、この星は眩しすぎる。
暗黒で覆われた夜でさえ、目を顰めてしまう程に…
「お前…」
(いつの間後ろに…!)
「何者だ?」
其奴はキョロキョロと視線を動かしている。紺色の服が、我の影で真っ黒に染まり、大きな瞳だけがハッキリと見えた。
(此奴の気配…我と同じ物だ)
おかしい
「あのー…ここはどこでしょうか?」
(確かに我独りで来た。他の者が潜り込んでいる気配もなかった
まさか、この星に来てからずっと感じていた視線は此奴か……??)
「何故我の前に現れた」
「…すみません。ぼく気づいたらここにいて…確かやらなきゃいけないことがあったと思うんですが、思い出せなくて」
(…ふむ、害はなさそうだな。
だが不思議だ。何故我は此奴の言う事を疑いもせず信じられるのか。何故いつの間にか、我は知りもしない奴を信じてるのか…)
「お前、名は何という」
「えっと…」
『ああ、何ということだ。 二つ目に、余計な自我。忌々しい。…出来損ないが。早々何処か遠くに捨ててきてしまえ』
「出来損ないです」
「それ絶対名前じゃないだろ…(汗)
…‘出来損ない’か……じゃあ、きなこなんてどうだ」
「ぴゃあ!!」
我が動いたどうしに影がずれ、其奴の片目が朝日に当たった。片側の姿だけが鮮明に映し出される。其奴は咄嗟に我の影に隠れた。我のマントの端をぎゅっと掴んでビクビクと震えている。
「お前は此処に居ろ。この光に当たるな」
「あの眩しいものはなんですか?」
「朝焼けだ」
紫色に照らし出され淡く染まった空が、地面と空の狭間から薄黄色に徐々に明るくなってゆく。細く棚引いた雲は空の色に染まっていた。
「…きれいですね。けどあまり長くは見ていられないですね」
「我等を祓う力を持っているからな
…!」
「急ぐぞ。時期に夜明けだ。光が溢れる…!」
「おいお前、暗くなるまで此処で待ってろ」
「ひ…独りでですか…!?」
「当たり前だ。我にはやる事がある。解ったか?」
「イヤです!」
「…」
其奴は我の足にしがみついて離そうとしない。その時我は明様にミケにしわを寄せていた思う。
「独りはさみしいのでイヤです!」
「…仕方ない、このまま外に出ればお前は消えるかもしれない。だから、我が空を暗黒で覆って、外に出れる準備が出来たら迎えに来る。それまで待ってろ」
我はそう言って袋の口を閉めた。
目の前が真っ黒になり何も見えなくなった。
あれからいつぐらいたったでしょうか。
誰かのこちらに近づいてくる足元が聞こえてきた。
「イヒヒ…誰もいないな…」
それしてそれは巾着袋の口を開けました。真っ黒だった視界に穴が空いて光が漏れ出し、それはそこから顔を覗かせました。
独りがさみしいのはあなたも知っているでしょう?
「ねぇ」
ぼくはいつの間にか涙を浮かべていました。
・‘できそこない’を並びかえると‘きなこ’になる。
おまけ 6話NGシーン
「残念だ。的に一撃も当てられない者を勇者と言うのか?」
「カーーット!!無表情で淡々と見下す感じも凄くいいんですが、、、もうちょっと相手の罵るような感じに出来ませんか?」
「成程。(メモメモ)」
「残念だ。的に一撃も当てられない者を勇者と言うのか?」
「ッ最っっ高です!!ありがとうございます!!!」
そして気付かないうちに煽り性能が高くなっていく
6話 【裏】作戦会議
「で、シルビアがおびき寄せてー…」
「我はカロンと戦うふりをして、その流れで襲いかかれば良いのだな」
「本性を現したらみんなで出てくるっと、
…ん?ちょっと待って、これだと城壊れるくない?」
「「…あっ……確かに…」」
「それってヤバいのか?」
((問題本人が何言ってる…))
本番↓
「何俺の城破壊しやがるんだ!」
「ストーーップ!!バレちゃうよ〜!」
「離しやがれ!!」
「…叩けば直る!!」
ゴーン
仲間の扱いが完全に桜井カー○ィのワープスターなパチーカさんでした




