地母神の訪れし山
暁レポート:地母山について 2010.04.04(SUN)
日本のある場所に、「地母山」という山があるらしい。「地母神が訪れ、豊作と多産をもたらす」という伝説が由来だそうだ。
そこはこの国では数少ない原生林の森林地帯であり、今なお、太古の生命が息づいているという。原生林といえば、まさしく貴重な「本当の自然」であり、世界遺産として認定を受ける程のものである。しかし、公に認知されてはいないのは、明確であろう。実は、地母山という名は「隠された名」であり、しかも、その周辺に住む人ですら、その名を知らないという。「ある血筋の者だけが知っている」というのが、有力な説だ。
その者達は、ある決まった時期に地母山へ赴き、そこで何かオカルトティックなことをしているという。どうやら、先に述べた「地母神」に関する儀式らしい。山頂には、その儀式のための祭壇が有るという。そして、その儀式は「血の生贄」が必要とされるものであるそうだ。それがどんなものであるのかは分からない。一滴の血の雫なのか、「それだけでは済まない」ことなのか…
さらに、こんな話もある。「地母山の森は、歩み、動く森」というものだ。これは、「血筋の者でない者が地母山の森へ踏み込むと、戻ってくることは無い」という話からも分かるように、非常に迷いやすい森であることから来ているようだ。あるいは、本当に森が、木が歩き、動くのかもしれないが…
こういったことにより、地母山は公にされることが無いそうだ。また、公に晒そうという者を「血筋の者」達は許さないそうであり、「排除」するそうだ。それがどういったものなのかは、言うまでも無い。地母神は貢物を受け入れると、己を崇拝する者達へ豊作と多産を与えるのだろう。
一定の周期で現れる、「まるで生きているかの様な雲の塊」、その下に地母山はある、と言われているそうだ。